- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1456号(2025年10月1日発行)
厚木市長 山口貴裕
猛暑が続いた8月の終わり、大規模災害を想定した防災訓練を市内全域で実施しました。昨年は台風の影響で中止としましたが、今年は快晴の中、初期消火や避難所開設を中心とした訓練が各所で展開。防災・減災に向け、大粒の汗を流す皆さんの姿に心強さを感じました。
水や電気が使えない災害時は、避難所や家庭で「トイレ問題」が深刻となります。訓練では簡易トイレを組み立てる地区が多く、自治会には携帯トイレを配ってもらいました。携帯トイレの備えの目安は一人35回分(1日5回を7日分)。ぜひ、ご家庭でも備蓄をお願いします。
訓練を見て、市長として皆さんの命、暮らし、そして笑顔を守る責任を改めて胸に刻みました。「自助」「共助」に加え、「近助」の大切さも実感。日頃の「向こう3軒両隣」の関係を深める自治会行事は、地域の助け合いをより強固にする原動力となるでしょう。
本市では、指定避難所に生活用水を確保する防災井戸や水洗式マンホールトイレの導入を検討しています。小・中学校体育館には、来年度までに冷暖房設備も整備。自然災害は止められませんが、私たちの手で減災はできます。今後も皆さんと手を携え、防災力を高めてまいります。