文化 特集 座間市大凧まつり~座間の大凧を支える人々~

■座間の大凧を支える座間市大凧保存会の皆さんの作業風景
毎年5月4日・5日に開催している座間市大凧まつりで掲揚する大凧は、長い月日と工程をかけて製作されています。

▽糸目付け
骨組みを終えた大凧に凧を引くための45本のロープを結び付け、凧糸の張り具合を決める作業を「糸目付け」と言います。
大凧の骨組みを実際に風を受ける姿勢に起こし、バランスを決めていきます。

▽縄入れ
「紙貼」を終えた和紙に、大凧へ結び付けるための縄を取り付けます。

▽紙貼
強度と風の流れを考え、大凧用に用意した新聞紙大の特別な和紙を貼り合わせます。
縦1.7メートル、横6.76メートルの大きさに貼り合わせた和紙16枚を大凧に使用します。

▽文字書き
縄入れを終えた和紙を並べ、木炭で下書きをし、その後、黒い墨で文字の縁取りを行った上で、赤と緑の2色で凧文字を塗ります。並べた和紙は、百畳敷き(13メートル四方)になるため、小学校の体育館で子どもを中心に多くの市民が参加して行います。

■Interview 大凧保存会製作・掲揚責任者の新井慎吾さん
19歳から20年以上大凧保存会に所属し、現在は責任者として20代~80代の幅広い年代約40人とともに、大凧を製作し、まつりでは掲揚を取り仕切っている新井さん。
この活動は、当時同会の責任者だった父に連れられ、最初は嫌々参加していたそう。しかし、自分たちが作った大凧が大空に上がることや、活動を通じて多くの仲間ができることに楽しさを感じ、熱が上がっていき、現在まで精力的に活動をされています。
「大空に舞い上がったときは、責任者として安心感と大きな達成感を感じる」とやりがいを新井さんは熱く語りました。

■今年の凧文字 葵陽(あおひ)の由来
今年の大凧へ書き込まれた凧文字「葵陽」には、考案者の「座間と言えば「ヒマワリ」なので、向日葵から一文字とり、陽の光と組み合わせて、明るく咲くひまわりをイメージしました。」という思いが込められています。

■座間市大凧まつりイべント案内
▽5月4日(日)・5日(月)
・大凧・中凧掲揚
・ざまりん握手・撮影会
・郷土芸能披露
・須賀川市・大仙市(友好交流都市)物産展
・座間の大凧歴史パネル展
・大凧グッズ販売

▽5月4日(日)のみ
・大凧まつり開会式
・昼花火の打ち上げ(大仙市)
・わんぱく相撲座間場所
・フリーマーケット

▽5月5日(月)のみ
・お仕事ぐるま展示
・市内中学校生徒による凧揚げ
・大凧お焚き上げ

当日は、小田急小田原線相武台前駅北口ロータリーと会場の間でシャトルバスを運行します。
臨時の駐車場を用意していますが、数に限りがありますので、公共交通機関のご利用をお願いします。また、周辺道路の交通規制を行いますので、ご理解とご協力をお願いします。
※会場で募っている協力金は、大凧まつりの運営に充てさせていただきます。
運行予定:9:00~15:00(約20分間隔)
最終時刻:
・相武台前駅発…15:00
・会場発…16:00

担当:市大凧まつり実行委員会事務局(地域プロモーション課内)
【電話】046-252-8003【FAX】046-255-3550