- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県小千谷市
- 広報紙名 : 広報おぢや 2025年5月号
フレイルは社会全体の病です。老若男女全ての市民の健康と幸せ無くして防げません。このコーナーでは、健康に役立つ情報を幅広くお届けします。
■乳がん検診のすすめ
JA新潟厚生連小千谷総合病院
外科医師 山浦久美子さん
▽マンモグラフィ検査って痛いの?
乳がん検診といえばマンモグラフィ検査です。「痛いから嫌だ」「エコー検査の方がよく分かるんでしょ」という声も聞きます。しかし、痛いほど押し潰すのには理由があります。乳房をできるだけ薄く、均一に伸ばすことで、乳腺の重なりがなくなり腫瘤(しゅりゅう)などが見えやすくなるうえに、放射線の被ばく量も減らすことができます。身をゆだねるように体の力を抜くことが、痛みが少なく早く終わるコツです。また、閉経前の方は、月経前は乳房が張って痛むので、月経が終わって乳房が柔らかくなる時期に撮ると良いです。自己触診で触診する場合も同じ時期が良いです。
▽マンモグラフィとエコーどちらがいいの?
それぞれに長所・短所があり、石灰化はマンモグラフィの方が分かりやすいですし、乳腺のなかの腫瘤はエコーの方が分かりやすいです。若い頃は乳腺がたくさんありますが、出産や授乳、年齢を重ねていくにつれて、脂肪に置き換わっていきます。マンモグラフィでは乳腺がたくさんある場合は腫瘤が隠れやすくなります。脂肪が多いと腫瘤は見えやすいです。エコーでは乳腺の中の腫瘤は見えやすくなりますが、脂肪の中だとわかりにくいです。そのため住民検診では、40歳代は2方向からマンモグラフィを撮りますし、エコーの併用も検討されています。
▽乳がん検診と自己検診で早期発見
40歳以上の方は、少なくとも住民検診の案内がある2年に1回はマンモグラフィ検査を受けましょう。被ばくの問題もありますので、多くても1年に1回程度で結構です。月に1回は自己検診で乳房の触診をしましょう。しこりを見つけたら検診を待たずに医療機関を受診してください。
※市では、令和7年度に41歳になる方へ無料で受診できるクーポンを5月に送付します。
※乳がん検診日程は本号25ページの「検診日程」または市ホームページをご覧ください。
この機会にぜひ乳がん検診を受診しましょう。
問い合わせ:健康・子育て応援課健康増進係
【電話】83-3640