- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県加茂市
- 広報紙名 : 広報かも 令和7年7月号
■加茂養生訓16
(養生は、只むまれ付たる天年をたもつ道なり)
ー生活習慣病の予防その1-高血圧症の2ー
加茂病院 富所 隆
前回に引き続き、高血圧症の話をします。高血圧は私たちの知らないうちに、動脈を硬くすることは先回お話ししました。自覚症状が無いのですから、どうやって私たちは高血圧の存在を知ることができるのでしょうか。それは、いろんな機会に行われている健康診断です。職場での健診・住民検診・人間ドックなど、その機会はたくさんあります。また、地域の公共施設やスポーツ施設、職場や薬局などいろんな場所で、血圧を測ることができます。血圧計を見かけたら、先ず測ってみる習慣を身につけてほしいものです。
ただ、残念なことに、せっかく血圧を測って、注意を呼び掛けても、一向に治療や生活指導を受けてくれない方が、たくさんおられます。自治医科大学の報告では、脳出血で救急搬送された方のうち、50歳代では7割、60歳代では6割の人が高血圧と指摘されていたのに未治療だったと報告されています。さらに残りの2~3割の方が薬を飲んでいても、うまくコントロールできていなかったとのことでした。脳出血だけでなく、脳梗塞・心筋梗塞なども血圧をきちんとコントロールすることで、予防できることが広く知られています。
では、血圧はどのくらいが適正とされているのでしょうか。日本高血圧学会のガイドラインでは、診察室での血圧が140/90以上、家庭血圧が130/85以上とされています。これ以上の血圧を放置することで、脳出血や脳梗塞が増えてきます。
ご自宅に血圧計をお持ちの方へ。自宅血圧は『朝』測りましょう。朝起きて、排尿後少し安静にしてから測ってください。朝食前ですよ。気になる数値が出たら、ぜひ、かかりつけの先生の相談してみてください。
ところで、血圧が高くなる原因は、ストレスと塩分の過剰摂取であることは皆さんご存知ですよね。次回はその対策についてお話しします。