くらし われら地域を守り隊 妙高市消防団

このコーナーでは、妙高市消防団の活動を紹介するほか、自分の身は自分で守るという市民の皆さんの防災意識を高める情報をお伝えします。

■水防技術を学び出水期に備える
梅雨、台風や線状降水帯発生による集中豪雨など、想定を超える雨に見舞われる可能性の高い季節を迎えます。この出水期を前に、妙高市消防団は、水害から身を守る水防活動について訓練を行いました。

○過去の水害を教訓に防災意識を高めあう
平成7年7月11日、旧新井市・旧妙高高原町・旧妙高村では、豪雨による関川の氾濫で甚大な被害を受けました。その被害とは、急激な水量の増加や土砂の流入などによる護岸の浸食、いくつもの橋の落橋、堤防決壊などによる住宅地への浸水、農地の流失や冠水などです。そして、糸魚川市の姫川流域でも甚大な被害が発生しています。
今年は、その「7・11水害」から30年の節目の年です。国土交通省では、過去の水害を教訓に、水防技術の向上・伝承及び水防団の士気高揚を図ること。また、地域社会全体の防災意識の向上、実践的な災害対処能力の向上などを目的に、「姫川・関川総合水防演習」(以下「水防演習」という。)を5月31日に糸魚川市で開催しました。

○水害から住民を守る水防活動の基本確認
水防活動は、広域にわたる人員の動員や特殊技術が必要であり、また、暴風雨の最中や夜間に行わなければならない場合もあります。そこで、国、都道府県、市町村の各機関は、台風・大雨などによる大洪水時に迅速・的確に対応できるよう、水防演習を実施しています。
5月31日に行われた水防演習では、姫川の河川敷に行政機関や消防団、建設会社などの約600人が集結。大雨で川の水位が上昇し、警戒レベルが上がっていくと想定して、堤防の漏水を防ぐ作業のほか、川の中州に取り残された人の救助などの訓練を実施しました。

○妙高市消防団も協力 3通りの工法に挑む
水防演習で妙高市消防団は、堤防の漏水を防ぐ「月の輪工」、そして、堤防の被害を防ぐ「木流し工」「シート張り工」に挑みました。
実際の現場では、川の水位が上昇し一刻を争う状況です。自身の安全を確保しつつ、周囲への被害を最小限に抑えるために確実な作業をしなければなりません。団員同士協力し合い、決められた時間内に水防工法を組み上げ、実戦さながらの対応力を身に付けました。
[月の輪工(新井方面隊44人)]
堤防の水が噴き出した部分に、土のうを積み重ねて水を貯めることで水圧を弱め、吹き出し口が広がるのを防ぐ工法

[木流し工(妙高高原方面隊18人)]
木に重しをつけて川の中に流し、堤防に当たる流れの勢いを弱める工法

[シート張り工(妙高方面隊20人)]
防水シートなどで堤防斜面を覆い、堤防の崩れや河川の水の染み込みを防ぐ工法

■団員募集 あなたのチカラを地域のために
消防団員を募集中。入団の条件は、市内に在住もしくは勤務している18歳以上のかたです。ご希望のかたは、お近くの消防団員または市役所総務課へお問い合わせください。

[4~5月の主な活動]
・妙高方面隊春季防災訓練で地域のかたに消火器の使い方を説明
・予防員講習会で女性部が地震への備えとして災害時持ち出し袋や備蓄について説明

■万一に備えて情報の入手手段を確保
市では災害や火災が発生したとき、次の手段で情報を発信しています。
・安全安心メール
・市ホームページ
・市公式LINE
・防災行政無線(戸別受信機)
・上越ケーブルビジョン(JCV)121チャンネル

詳しくは、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。

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[発行]妙高市消防団広報部(事務局:妙高市役所総務課防災係)
【電話】74-0002