くらし 暖房器具を正しく使って火災を防ぎましょう

高岡市消防本部管内では、令和7年9月30日時点で、36件の火災が発生しています。
11月になり、さまざまな暖房器具を使用する機会が多くなります。暖房器具はわたしたちの生活にとって欠かせない物ですが、誤った使い方などをすることで、火災となる危険があります。
高岡市消防本部管内でも過去に、「ストーブ」や「こたつ」などが原因で多くの火災が発生しています。暖房器具による火災を防ぐため、正しく使用しましょう。

■火災の事例から、暖房器具の取り扱い方法を見直しましょう
暖房器具による火災の中でも、石油ストーブは灯油を燃料としていることから、一度出火すると火の回りが早く、大きな火災になりやすいという特徴があります。また、電気ストーブやこたつは、火を使用しないため危険性が低いと思われがちですが、誤った使い方で火災に至ることがあります。
そこで4つの火災事例をご紹介しますので、使用上の注意点を再認識し、暖房器具による火災を防ぎましょう。

○事例1 灯油がこぼれて火災に
原因:石油ストーブを消火せずに給油したり、給油タンクのふたが確実に閉まっていなかったため、灯油がこぼれたりして引火したもの。
防止策:
(1)給油は、必ず火を消してから行ってください。
(2)給油タンクのふたを確実に閉め、灯油がこぼれていないか確認してください。

○事例2 石油ストーブに洗濯物が落下して火災に
原因:石油ストーブの上部に干していた洗濯物がストーブの上に落下して、引火したもの。
防止策:ストーブの上部や周囲に洗濯物等、可燃物を置かないでください。乾燥して軽くなった洗濯物が、ストーブに落下する場合があります。

○事例3 電気ストーブに寝具が触れて火災に
原因:寝具の近くで、電気ストーブを使用したまま就寝したため、寝具がヒーターに接触して着火し、出火したもの。
防止策:
(1)寝るときはストーブのスイッチを切りましょう。
(2)ストーブの近くには、布団など燃えやすいものがないか確認しましょう。

○事例4 ヒーターユニットカバーに衣類などが接触して発火
原因:こたつの中に衣類を入れて乾燥させていたため、ヒーターユニットカバーに衣類が接触して発火したもの。
防止策:
(1)こたつの中で衣類を乾かさないでください。
(2)こたつ布団がヒーターユニットカバーに触れないようにしてください。

※写真提供…独立行政法人 製品評価技術基盤機構

■11月9日(日)〜15日(土)は 秋季火災予防運動期間です!
〜「急ぐ日も 足止め火を止め 準備よし」(2025年度全国統一防火標語)〜
11月に入り空気が乾燥し、さらに火災が発生しやすい季節を迎えます。火の取り扱いは、十分に注意しましょう。

問合せ:高岡市消防本部予防課
【電話】22-3132