- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県加賀市
- 広報紙名 : 広報かが 令和7年2月号
加賀市医療センター病院長北井です。先月は加賀市医療センターが災害拠点病院であること、災害派遣医療チーム(DMAT)を有しており、能登震災でも1月2日に派遣されたことを書きました。DMAT隊員も加賀市の職員と住民で構成されています。みなさんも感じたと思いますが、災害医療は直後のDMAT活動や負傷者治療で終わるはずもなく、長期にわたって支援を要することが明らかです。加賀市も被災地に医療応援するばかりでなく、県外から医療面での多くの応援を受けました。病院内に全国の医師会チームや薬剤師チーム、自治体病院協議会チームなど多数の支援がありました。今では市の道路も補修され、ある程度平静に見えるかも知れませんが、いまだ能登の被災者の支援は必要です。今後のためにこれまでの対応状況をまとめています。加賀市に二次避難した人は総勢2,400人を超え、現在でも能登に帰れない人もいます。当院で最後の被災者が退院したのは10月24日でした。入院でなくとも、能登から避難した人の状況は悲惨の一言でした。60歳以上の高齢者が半数以上(90歳以上の人も60人以上いました)で、内服している薬剤がありましたが、どのような薬剤が処方されていたのかわからないこともしばしばでした。どうやって治療を継続したか、医療で支えたか次の号に書きたいと思います。