くらし 少子化と産み育てる医療[4]

加賀市医療センター病院長北井です。結婚数が増えないと子どもも増えないというのは自明です。会社でも飲み会が減り、社員旅行なんてのはもう死語。出会う機会も仲人役が令和の時代にいないと先月のコラムで書きました。大阪で働いている私の息子にどこで彼女と出会ったんだと聞くと、ネットと言います。私の時代にどこで彼女と出あったかを紹介するときに、平成なら合コン、昭和ならダンパ(ダンスパーティ)というと「なんと軽薄な」と言われそうで、同じ趣味を通じてとか、友人を介してなんかで誤魔化していましたが、現代っ子はネットでマッチングすることが普通だそうです。そう思うと、少し古くなった私どもの年代でなく、若い人主体で出会いの場を盛り上げるのが正しい方法でしょう。行政のアンケートでも若い人の遊び場を作ってくださいという意見も多いようです。病院をテーマパークにする訳にもいかないので、当院の若手にスポーツクラブを作ってもらいました。野球、バレー、バスケット、サッカー、テニスで対戦相手になってくれるチームの方、是非ともご連絡を。そしてカップルになりましたら、当院でご出産を。(続く)