- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県能美市
- 広報紙名 : 広報のみ 令和7年3月号
■スマートインクルーシブシティ
「誰ひとり取り残されないスマートであたたかな能美市」をコンセプトに、スマートインクルーシブシティ構想を掲げ、世代や国籍を問わず全ての市民を対象に、デジタル技術と市民力・地域力を活用した「地域共生社会」の実現に取り組んでいます。
これまで、医療および介護の専門職が連携を強化するシステム(のみリンク)の構築や、IоT家電(空気清浄機やエアコン)によるあんしん在宅見守りサービスの提供、医療機関の電子カルテ共通化などに着手しました。
これからは、地域の公民館を活用した多世代交流の推進、買い物や移動を補助するサービスの構築、市内医療機関への移動や受診までの待ち時間を軽減するためのオンライン診療、ライドシェアサービスなどに取り組んでいきます。
■知名度・魅力度の向上
大都市圏でのイベント出展や広告宣伝に加え、ふるさとの応援隊である関東、東海、関西の能美市の会の皆さまや市観光大使・特使、移住アンバサダーの方々によるPR活動、市公式キャラクターの活用、市の魅力を詰め込んだ特設サイト「能美市大図鑑」の開設など、市の知名度、魅力度向上に取り組んでいます。
また(株)サンリオの人気キャラクター「シナモロール」の活用や、市名誉観光大使である元メジャーリーガーの松井秀喜氏のご協力を得て、情報発信力を強化するとともに、伝統工芸「九谷焼」、開湯約1400年の歴史を誇る「辰口温泉」、国指定史跡「能美古墳群」など、市が誇る歴史に彩られた豊富な観光資源のブラッシュアップも行っています。
これからも北陸新幹線やインバウンドによる観光などの誘客・リピーターを増やせるよう、地域連携を強化し、知名度・認知度・魅力度を高め、ふるさと愛の醸成を促していきます。
■地域の活性化、戦略的な企業誘致
恵まれた幹線道路ネットワークや優良な人財、産学官金連携などを生かし、女性に選ばれる雇用環境も目指す戦略的企業誘致と地場産業振興を積極的に進めています。福島グランパークでは、能美根上スマートインターチェンジや加賀海浜産業道路の開通も相まって数々の事業所が進出し、複合商業施設の建設も予定されています。
市内東部地区では、県内過去最大投資額のパワー半導体製造棟の竣工や半導体部材を手掛ける企業の生産拠点が新たに開所されています。このほか、誘致企業や地元企業の積極的な設備投資が進み雇用の質と幅が広がり、市内各地で新規店舗の出店や新たな創業も好調です。
さらに地域幸福度指標が低い「飲食・買い物」「娯楽・遊び場」「移動・交通手段」の3要素を高めるべく、地域ブランドの確立に取り組んでいきます。また産業のみならず福祉や医療の分野などでの人財確保も急務であり、それぞれの事業所・店舗の特長や仕事の魅力を発信、人財確保支援策の充実など、UIJターンも促進していきます。
■「オール能美」で30年、50年を目指して!
令和7年2月1日に市制施行二十周年を迎えました。市勢発展にご貢献を賜りました多くの先達・先人、ご理解ご尽力を頂いた市民の皆さまに感謝と敬意を申し上げます。この一年を通して、感謝と敬意の念を抱き、機運を高め、ふるさと愛を醸成するイベントや事業を毎月に開催していきます。
山積する課題のうち、老朽化する公共施設や生活・交通インフラの整備は急務であり、多額の財源が必要となるため、能美市誕生20年を機に全ての事業・施策を見直しスクラップ and ビルドを重ねていきます。またSDGs未来都市、カーボンニュートラル宣言をしているまちとして、CО2排出量半減を目指し自然景観を守り、持続可能な農業を振興することも重要だと考えています。。
引き続き、「タウンミーティング」「能ん美りカフェトーク」を開催し、初心を忘れず政治信条である「市民ファースト」「現地現場主義」を貫き、とことんやる覚悟です。
「暮らしやすさを日本一、実感できるまち」、「したいこと、能美市だったら叶うかも」を実現し、多くの人や事業者に選ばれるまちとなるよう、市民の皆さまや町会・町内会、地域、企業、各種団体、市議会、行政の「オール能美」が一体となって30年、50年と続く能美市を目指していきます。