くらし 【特集】雪に負けない冬じたく(1)

冬に備えて、市内各地では雪囲いや雪吊り作業が行われていました。

4年前の令和3年1月8日。市内上空の強い寒気の影響で、勝山市では3日間で195cmの積雪を記録し、最高積雪深は225cmに達しました。
短時間での想定外の積雪により、幹線道路や生活道路の除雪が間に合わず、スタックした車両が多発。人的被害や物的被害(住宅の一部損壊や床上浸水、非住家、農業用パイプハウスの損壊など)がありました。
今月の特集では、被害を少しでも防ぐために、私たちができる備えについて考えます。

■どうなる?今年の雪
気象庁が発表した今季の北陸地方の12月～2月の天候の見通しは、地球温暖化やラニーニャ現象の発生などの影響を受けて、西高東低の冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受ける時期が多くあるため、冬の降水量は平年並みか多く、降雪量は平年並みと見込まれています。
近年の雪の降り方を考えると油断できません。防寒グッズや除雪用具の準備、天気予報などの情報に注意して、冬に備えましょう。

■降雪に備えて
除雪作業は、地域全体の安全を守るうえで欠かせない取り組みです。ご自宅周辺の雪かきにご協力いただければ幸いです。特に、高齢者や障がい者の方々が暮らす地域では互いに助け合う気持ちが大切になります。
大雪の情報は、気象庁や勝山市HPなどで確認できます。最新の情報をこまめに確認し、周囲の方々とも共有して共助の輪を広げていただくとともに、万が一に備えて、ご家庭では食料・飲料水、トイレットペーパー、灯油などを最低3日分、可能であれば1週間分程度備蓄しておくようお願いします。

総務課　米村主事

■“備え”は大丈夫?　今日からできる冬じたく
気温が下がるこれからの季節は、家のまわりや生活用品の準備が大切です。
もし突然雪が積もっても慌てないよう、早めにチェックをしておきましょう。

◇家のまわりをチェック
・スコップやスノーダンプの破損がないか確認
・水道管の凍結防止対策　詳しくは本紙6ページ
除雪車の妨げに!
・道路へ張り出した枝や庭木は剪定
・玄関や駐車場にブロック・物置など　障害物が出ていないか確認

◇通勤・通学の備えをチェック
・車にスコップ・ブランケットなどを常備
・冬道の運転は“早めの出発”が基本

◇生活用品の備えをチェック
・灯油・カセットボンベ・モバイルバッテリーなどは早めに確保
・万が一に備えて飲料水や食品は3日分を目安に備蓄

◇情報収集の準備
・「みち情報ネットふくい」や市ホームページ(市内24か所の監視カメラ)で積雪状況を把握

◇「みち情報ネットふくい」
幹線道路の状況を確認できます
・除雪車の運行状況がわかる
・注意が必要な場所がわかる

◇市公式LINEをご登録ください!
※詳細は本紙をご覧ください。

■個人でできる備え
◇水道管の“凍結防止”
冬期間は、水道管が凍結・破損し、漏水する事故が発生しやすくなります。凍結防止対策をお願いします。

1.水道メーターの場所を確認・除雪
2.屋外の水道管や蛇口を防寒
※長期不在の場合は、給水中止の手続きをとるか、水道メーター横にある止水栓を閉める

・漏水した場合は?
水道メーター横の止水栓を閉め、早急に指定給水装置工事事業者に修繕を依頼してください。

問合せ：上下水道課(市役所2階)
【電話】88-8109

◇農業用ハウスの“倒壊防止”
降雪前にハウスを点検し、降雪被害の防止に努めてください。
・ハウスの除雪
・中柱を立てるなど資材による補強
・融雪装置の点検

問合せ：農林課(市役所1階)
【電話】88-8106

■早朝にまちを守る人たち〜道路の除雪〜
市の除雪は、皆さんの通勤・通学ができるよう早朝の時間帯に動き始めます。安全で効率的な作業のため、市民の皆さんの協力が欠かせません。

※近年は朝方にまとまった降雪となることが多くなっており、除雪時間が朝方となることがあります

◇AM2：30…パトロール開始
※降雪予報に応じて前後します
道路除雪の出動基準は次のとおりです。
・車道除雪…積雪が10cm程度に達したとき
・歩道除雪…積雪が10cm程度に達したとき

◇AM3：00…除雪依頼　除雪作業開始
※パトロールの結果を受けて除雪を依頼します
※路線延長の違いなどから地区により異なります

除雪は原則「かきわけ除雪」であり、左右に雪がこぼれることがあります。また生活道路の除雪は一車線確保が原則です。除雪車が通った後の残雪の排雪にご協力をお願いします。

◇AM7：30頃…除雪終了
※あくまで目安です

朝方や交通量が多い昼間に降った場合、交通量が少なくなる時間帯になってから除雪を行う場合があります。

◇除雪作業が遅れる主な原因
1.路上駐車
2.道路へ張り出した枝木
3.家や車庫の出入口にある段差解消ブロック

除雪作業をスムーズに行うため皆さまのご協力をお願いします。

除雪車が通ったあと、道路に雪を捨てないでください

◇除雪車に近づかないで!
除雪車は死角が多く、押している雪で周囲が見えないことがあります。作業中に近づいたり、運転手に話しかけることは大変危険です。

問合せ：建設課(市役所1階)
【電話】88-8107