- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県勝山市
- 広報紙名 : 広報かつやま 令和7年5月号No.846
■勝山が誇る 歴史の旅へ
平泉寺白山神社(5月23日(金)~25日(日))と大師山佛母寺(24日(土)~26日(月))で33年に一度の御開帳が開催されることに合わせて、市内3つの施設で特別展が開催されています。
特別展では、これまであまり紹介されてこなかった歴史や新たに発見された発掘調査資料などが紹介されていますので、この機会にぜひ特別展に足をお運びください。
■勝山城博物館 古文書・絵図から探る(江戸時代~)
今回、平泉寺開帳の歴史やそのにぎわいの様子を知ることができる古文書や絵図が勝山城博物館で分かりやすく展示・解説されています。
平泉寺区に残る史料だけでなく、福井県立歴史博物館や石川県立図書館、早稲田大学が所蔵する貴重な史料も特別に展示されています。
上記の文書は文政元年(1818)8月に行われた雨乞いの儀式の様子が記された文書です。当時は6月初旬から晴天続きで田畑が干損したため、村人たちが雨乞いの祈祷を行うよう玄成院院主に願い出ています。
江戸時代の人々の様子や平泉寺との繋がりがわかる貴重な史料の1つです。
各史料からは、私たちの先人たちがどのような活動をしていたのか探ることができます。
・趣のある大正15年のポスターも展示
※詳しくは本紙をご覧ください。
▽勝山城博物館 学芸員 米澤 百代(よねざわ ももよ)さん
「江戸時代以降のあまり知られていない平泉寺をより詳しく知る機会です。
現代の様子と比べながらお楽しみください。」
■勝山城博物館 日記・紀行文から探る(江戸時代~)
勝山城博物館で開催している共催展では、6月5日(木)から展示品が一部変わり、江戸時代以降の日記や紀行文が展示されます。
白山登山の道のりや登頂の様子などが描かれた史料から、江戸時代の人々がどのように白山に登っていたのかを探ることができます。
・江戸時代以降の平泉寺境内の様子を絵図で展示予定
・弘化4年(1847)に描かれた温泉の様子が分かる絵図も展示予定
「佛母寺をはじめとした市内にあるお寺の近世以降の御開帳についても取り上げています。
御開帳についてより詳しく知っていただけると思います。」
■まほろば 石垣や石畳道など発掘調査資料から探る(中世)
昨年、平泉寺では12年ぶりの発掘調査が行われ、新たに中世の石垣が発見されました。
今回の展示では、中世の平泉寺を特徴付ける石垣や石畳道など石を用いた技術について発掘調査の成果を展示しながら紹介しています。
▽商工文化課 松村課長補佐
「今回は石づくりの「中世宗教都市」でくらす僧侶たちの日々にもスポットを当てています。
食生活(漆器碗・皿・鉢、箸、しゃもじ、珍しい陶磁器など)や喫茶、座敷飾りに関わる中世平泉寺に特徴的な出土品をぜひご覧ください。」
●白山平泉寺歴史探遊館まほろば『石づくりのまち・中世平泉寺』
ー「中世宗教都市」と技術・くらしー
日時:9月28日(日)まで 9:00~17:00
場所:まほろば
時代によって違う石垣の積み方を分かりやすく解説
問合せ:まほろば
【電話】88-6001
■ゆめおーれ勝山 近代勝山の産業から探る(明治~)
勝山のまちなかは、江戸時代から明治時代に移りゆく中で大きく広がり、産業の中心地となっていきました。
今回の展示では、近代の勝山で盛んに行われた産業の「たばこ」・「生糸」・「織物」を3期に分けてそれぞれパネルで紹介していきます。
▽商工文化課 織田 学芸員
「1期目はたばこ編と題して、勝山のたばこ産業の歴史や当時のたばこ文化などを紹介しています。
色鮮やかな、たばこのレッテル(ラベル)もぜひご覧ください。」
●はたや記念館ゆめおーれ勝山『近代勝山の産業』ーたばこ・生糸・織物ー
日時:9月28日(日)まで 9:00~17:00
※毎週水曜は休館
場所:ゆめおーれ勝山 2階 歴史ギャラリー
問合せ:ゆめおーれ勝山
【電話】87-1200
●「白山平泉寺写真展」総集編
北野武男氏(写真作家)が撮影した平泉寺の写真が展示されています。荘厳な歴史が感じられる情景や自然豊かな風景をお楽しみください。
日時:5月25日(日)まで 9:00~17:00
※毎週水曜は休館
場所:ゆめおーれ勝山 多目的ホール
問合せ:ゆめおーれ勝山
【電話】87-1200