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- 自治体名 : 福井県鯖江市
- 広報紙名 : 広報さばえ 令和7年5月号 通常版
市民とプロのミュージカル団体「虹のはし合唱団」 副団長 吉田愛歌(あいか)さん(23)
好物はカボチャで、「母のつくる煮物が特に絶品」。落ち着く瞬間は、仕事終わりに車内で音楽を聞く時。本紙の写真は、5月の公演で自身が演じるディズニー映画「リトル・マーメイド」の主人公・アリエルの友達の魚・フランダーの衣装で。
《多彩な舞台、客席に虹色の笑顔を》
市内の子どもたちを中心に幅広い年代のメンバーでつくる「虹のはし合唱団」の副団長を務める。5月4日にはプロの歌手と共演するミュージカル本公演を予定しており、稽古は大詰めだ。「鯖江で生まれたこの劇団が私の居場所。華やかで楽しい舞台を通して、ファンをもっと増やしたい」。年代も肩書も違う多彩な団員でつくる舞台で、客席に虹色の笑顔を届ける。
入団したのは3歳のころ。団員募集のチラシを見た親の勧めで、近所の子どもたちと練習に参加するようになった。
自身の名前が示すとおり歌は大好きだ。近所の公園や登下校の道、自宅の風呂場――。歌声が自然と出てくる場所はいつも、即席の『ステージ』になった。
そこに、人前で舞台に立つ楽しさも相まって、合唱団の活動に傾倒。中学、高校を経て眼鏡関連の会社で働く今もメンバーとして残り、後進を育てながらパフォーマーとしても活躍する。
持ち味は、全身を使った大きな演技だ。身長147センチの小柄な背丈も「私のアイデンティティー」と胸を張るとおり、いかに迫力のある大きな演技ができるのかを物心ついたときから意識してきた。「小さな動きでは客席から見えない。腕を動かす時も、肩甲骨を使うことを心がけている」
こうした実践的な指導を受けながら、大きな公演には練習に約2年をかけるという。そんな本格派の舞台が好評で、会場には多くの観客が訪れるようになり、ファンを年々増やしてきた。
昨年は地元で初開催された『門前まつり』にも出演。地域での活動に加え、東京や横浜公演もおこない、鯖江をPRしてきた。どの演目にもオリジナルのセリフを入れているのも特徴で、「5月の公演では越前漆器、眼鏡、繊維を入れた私のセリフもある。発足23年になる鯖江ならではの合唱団に、これからもぜひ注目してほしい」と笑顔を見せる。
■第27回ミュージカル公演in Sabae
日時:5月4日(日)
・昼公演 13時(12時半開場)
・夕方公演 17時(16時半開場)
場所:文化センター
チケット購入方法:申込フォーム(本紙の二次元コード参照)
その他:料金など詳しくは合唱団のSNSで