子育て [特集]日本海と子どもを見守り152年~四ヶ浦小学校~

令和7年3月22日、閉校式が行われ、たくさんの人の思い出とともに長い歴史に幕を下ろしました。
学校の伝統、児童や卒業生の思いは、新しく開校した越前小学校に受け継がれていきます。

■学校の沿革
明治6年 新保浄信寺を借り受けて関睢小学校を創立
19年 有隣小学校と関睢小学校が合併
25年 四ヶ浦第一尋常小学校に改名
30年 四ヶ浦尋常高等小学校に改名し現在地に移築
32年 校歌制定
昭和16年 四ヶ浦国民学校に改名
22年 四ヶ浦小学校に改名
50年 四ヶ浦小学校百年史を発行
56年 上岬小学校と合併
60年 大野市有終西小学校との交流開始
平成22年 有終西小と50回目の交歓会を開催
令和5年 城崎小学校との再編決定
令和7年 四ヶ浦小学校閉校

■いつまでも忘れない四ヶ浦
PTA会長 京谷宗雅さん
最後の年には、「親子海水浴」「夜の運動会」「人文字作り」など、四ヶ浦小学校でたくさんの思い出を作ることができました。校長先生をはじめ、先生方や保護者の皆様には、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
越前小学校への再編により、今ではバスで登校する日々が当たり前になりつつあります。四ヶ浦の坂を歩いて登校していた子どもたちの姿が見られなくなったことに、少し寂しさも感じます。
それでも、越前小学校でたくさんの友達と出会い、新しい思い出をたくさん作っていってほしいと願っています。

■四ヶ浦小学校はいつまでも心の中に
学校長 佐々木史世さん
元同僚の息子さんが、「今、NHKの全国版のニュースに、四ヶ浦小学校の閉校式が放送されているよ。すぐ見て!」と、東京から電話をかけてきてくれたそうです。今でも、「テレビ見ましたよ」とか「閉校式に伺えなくてごめんなさい」などと声を掛けられ、四ヶ浦小学校の存在感の大きさを実感しています。
最後の最後まで盛り上がった四ヶ浦小学校。いつまでも私たちの心の中で生き続けます。温かい思い出を胸に、それぞれの地で元気に前を向いて頑張っていきましょう。

■越前小学校からのメッセージ
越前小学校での一学期
児童代表 川上翔瑠さん
越前小学校での生活が始まって、もう三ヶ月がたちました。人数が増えたことで毎日がとても楽しいです。体育大会の時は、人数が増えたおかげで全部の競技や応援が盛り上がり、とても楽しかったです。
一緒になる前に、話したことのない城崎小学校の人が多かったので、すぐに友達になれるか不安だったけれど、四月から学校生活が始まると、思ったよりも簡単に友達になれました。
小学校最後の一年間を、この越前小学校で思いっきり楽しみたいです。

※9月号は城崎小学校の特集をお届けします。