くらし 美浜発電所後継機の 自主的な現地調査計画について

9月17日に、関西電力(株)より「調査計画」が公表されました。

■調査の目的
新規制基準の要求事項(将来活動する可能性のある断層等の認定等)の確認

▽概略調査
・発電所北側エリア及び発電所南側エリアにおいて、地表面の地質の分布や将来活動する可能性のある断層等の有無を調べ、より優位なエリアを選定する。

▽詳細調査
・選定したエリアにおいて、地形や地質の状況を把握し、原子炉等の設置に適した地質・地盤であるかを確認する。

■調査項目
▽概略調査
ボーリング調査、弾性波探査、地表踏査

▽詳細調査
試掘坑調査、弾性波探査、深浅測量、ボーリング調査(※)、地震に関する調査
※概略調査の結果を踏まえて必要に応じて実施

■実施期間(予定)
▽概略調査
令和7年11月から令和9年3月

▽詳細調査
令和9年4月から令和11年又は令和12年

▽概略調査位置(予定)
右図のとおり
※詳しくは、本紙をご覧ください。

※この調査結果のみで、後継機設置を判断するものではありません

■調査内容について
◆概略調査
原子炉等の設置に適した地質、地盤であるか等を確認するため、陸域及び海域のボーリング調査・弾性波探査・地表踏査により地質の状況を概略把握をします。

▽ボーリング調査
ボーリングマシンにより、地盤を構成する岩石などを棒状に採取し、試料を観察・試験して地中の地質状況や岩石の性状を確認する。

▽弾性波探査
地盤中の微小な振動の伝わる速さを計測し、地盤の硬さの分布を確認する。ボーリング孔を利用し複数の探査測線を組み合わせることで、広く地質・地盤の状況を把握する。

▽地表踏査
地質などを観察・記録し、地表面の地質の分布状況を詳しく調べる。

◆詳細調査
原子炉等の設置に適した地質、地盤であるか等を確認するため、陸域及び海域のボーリング調査・弾性波探査・地表踏査により地質の状況を概略把握をします。原子炉等の設置に適した地質、地盤であるか等を確認するため、試掘坑調査、弾性波探査、深浅測量及び地震に関する調査により地形・地質の状況を詳細把握します。なお、概略調査の結果次第では、追加でボーリング調査を実施する可能性があります。

▽試掘坑調査
2m程度の坑道を掘削し、地盤を構成する岩石などを面的に把握し、試料を観察・試験して地中の地質状況や岩石の性状を確認する。

▽弾性波探査
地盤中の微小な振動の伝わる速さを計測し、地盤の硬さの分布を確認する。試掘坑等を利用し複数の探査測線を組み合わせることで広く地質・地盤の状況を確認する。

▽深浅測量
海域については、深部は調査船に取り付けた測深機により、浅部は現地測量により、海底の地形を測量する。

▽地震に関する調査
地震計を設置して地震等を観測し、記録の分析を行う。