- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県上野原市
- 広報紙名 : 広報うえのはら 2025年6月号
◆誰でも、どこでも、自分らしく
毎年6月23日から29日は、男女共同参画推進週間です。令和7年度のキャッチフレーズは、『誰でも、どこでも、自分らしく』に決まりました。
日本国憲法の中で最も大切な条文は何か、と聞かれれば、第13条を挙げます。そこには「すべて国民は、個人として尊重される。」と書かれています。日本国憲法の三大原則は、「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」ですが、この原則も、「個人の尊厳」を根拠にしています。
「自分のことは、自分で決められる」ことは当たり前のように思えますが、現実を考えるとまだまだというのが実感ではないでしょうか。身体の自由、財産の利用、職業の選択、居住、信教の自由などの市民的な自由は、江戸時代では認められないか、制限されていました。明治時代になって、それらの自由は認められるようになりましたが、「法律の範囲内で」とか「法律の定める所に従い」などの条件が付けられていました。また、女性は結婚すると無能力者とされ、参政権もありませんでした。
1947(昭和22)年に日本国憲法が施行され、基本的人権が認められるようになりました。それでも、寿退社という言葉は最近まで残っていました。「女だから」「子どもだから」「長男だから」という考えも消え去っていません。
慣習として深く染み付いてきたものを取り除くためには、地道な努力を積み重ねるしかありません。「誰でも、どこでも、自分らしく」生きられる社会を作るために。
問い合わせ:市男女共同参画推進委員会(総務課総務担当内)
【電話】62-3117