- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県上野原市
- 広報紙名 : 広報うえのはら 2025年11月号
■保健師からのメッセージ No.155
○今月のテーマ
血糖値スパイクに気をつけよう!
[毎年11月は『糖尿病予防月間』です]
毎年11月は『糖尿病予防月間』、そして11月14日は、国連が定める『世界糖尿病デー』です。それにちなんで今回は、血糖値スパイクについてお話します。これを機会に生活習慣を見直し、糖尿病などの生活習慣病を予防しましょう!
[血糖値スパイクとは]
食事を摂った後に血糖値が急激に上昇し、その後急激に下降する状態のことです。通常は、食事を摂った後、血糖値は緩やかに上昇し、その後緩やかに下降していきますが、食事の摂り方や内容によっては、血糖値スパイクを引き起こします。
この血糖値の乱高下は、眠気や集中力の低下、イライラ、めまいなどの不快感の原因になり、さらには糖尿病のリスクを高めることにもつながります。
血糖値スパイクがあっても、空腹時の血糖値は正常なこともあり、健康診断などではわかりません。気づかないうちに糖尿病になってしまわないように、食後血糖値のことを意識してみませんか?

[血糖値スパイクの自覚症状]
自覚症状はないことが多いと言われていますが、食後に次のような症状があるときには、専門医に相談しましょう。
(1)急激な眠気やだるさ
(2)めまいやふらつき
(3)冷や汗や動悸
[血糖値スパイクを起こす原因]
早食い、朝食を食べない、運動不足・筋肉不足、炭水化物中心の食事(食物繊維やたんぱく質、良質な脂質が少ない食事)、過度の空腹と過食を繰り返すなど、睡眠不足やストレスによっても血糖値が上がりやすくなります。
[血糖値スパイクを改善するためには]
血糖値スパイクは、摂取した食べ物の影響を受けて起こるため、食事を工夫することが非常に重要です。次のことを意識して生活しましょう。
(1)欠食せず、1日3食できるだけ均等に食べる。
(2)毎食、食物繊維を豊富に含む野菜や全粒穀物、豆類とたんぱく質を取り入れる。
(3)糖質を1度に大量に摂らず、量を控える。
(4)食後30分以内に軽い運動(散歩程度)を行う。
(5)間食を摂る場合は、低糖質で栄養価の高いもの(ナッツやチーズ、ヨーグルトなど)を摂る。
(6)適度な筋力トレーニングを行い、筋肉量を増やす(筋肉量の多い下半身がおすすめ)。
問い合わせ:子育て保健課
【電話】62-4134
