くらし 輝く笑顔 いちかわみさと シリーズ男女共同参画 Vol.185

■男女共同参画による豊かな地域社会をつくるために
「男だから」「女だから」という性別による役割分担意識は、今もなお慣習として地域に根強く残っています。もしかしたら、みなさんの身近な生活でも心当たりがあるかもしれません。暮らしやすい地域社会をつくるためには、男女共同参画という視点も取り入れながら、互いに地域の役割を分担し助け合い協力し合うことが大切です。
私も私の周りの人も、どれくらい地域のことについて考え、参加しているでしょうか。地域社会には、男女の固定的な性別役割分担意識があり、なかなか変わらない慣習や慣行や制度が数多く存在しています。これらを見直すには、地域で暮らすあらゆる世代・性別の町民が自分事として主体的に取り組み、合意や納得を得ていく必要があります。
一方で、これからものすごいスピードで高齢化が進んでいきます。高齢者が多く、若い世代がいない地域も増えていくでしょう。「男だから役員をやるべきだ」「女だから役員なんてできない」なんていう風潮も、今度は人がいないから、役員は順番で、全員で助け合いながら地域を守っていくという体制に変わっていくかもしれません。
男女共同の第一歩は、まず生物学的な違いはあるものの、それを「差別」ではなく「区別」として認めることです。男女共同参画による豊かな地域社会をつくるため、自分のできる範囲で地域住民・家族・自分のために意識改革をし、参加していくことが必要だと思います。

男女共同参画推進委員会
丸山 高仁