くらし 令和7年6月市議会定例会 市長提案説明(要旨)

■資源循環型施設建設に向けて地域の皆さまとの対話を大切にしながら鋭意進めてまいります
◆資源循環型施設建設に向けた取組
市政の最優先課題に位置付けております資源循環型施設の建設について申し上げます。
上田地域広域連合が平成24年6月に、清浄園用地を建設候補地と提案いたしましたが、これまで、建設地を決定するまでには至っておりませんでした。
私が市長に就任した平成30年4月9日以降、地域へ足を運び、地元自治会や関係団体で構成される資源循環型施設建設対策連絡会の皆さまと協議を積み重ねてまいりました。対策連絡会の皆さまには真摯な姿勢で話し合いに臨んでいただきました。
その集大成として、6月6日に対策連絡会、構成6団体、広域連合および市によりまして「資源循環型施設の建設地決定に関する基本協定」を締結いたしました。この基本協定により、資源循環型施設が建設に向かって大きく動き出し、新たなステージへと進むこととなります。
これもひとえに地元住民の皆さまの施設建設に対するご理解、さらには対策連絡会をはじめとする、歴代の地元役員の皆さま方の多大なるご負担と並々ならぬご尽力の賜物であり、厚く御礼を申し上げます。
市として進めております地域のまちづくりにつきましては、余熱利用施設に対して、民間活力導入可能性調査を実施しながら、多くの市民の皆さまに利用していただけるよう、より良い施設計画を策定してまいります。
併せて、各自治会・団体における課題解決につきましても、地元の皆さまのご意見をお聞きしたうえで、鋭意対応してまいります。
引き続き、地元の皆さまとの信頼関係を大切にしながら、「安全・安心な施設の建設」と「地域価値の向上につながる地域のまちづくり」を全力で推進してまいります。

◆認知症とともに生きるまち・うえだ 希望都市宣言
認知症に関する新たな取組について申し上げます。
認知症の高齢者が全国で1000万人を超え、高齢者の約3・6人に1人が認知症、またはその予備群と推計される中で、私たちは認知症を自分ごととして理解し、自身やその家族が認知症であることを周囲に伝え、自分らしい暮らしを続けていくためにはどうすべきかを考える時代になっています。
これらを踏まえ、認知症の方が生き生きと生きがいと希望を持って安心して暮らせる上田市を目指すため、新たな都市宣言として「認知症とともに生きるまち・うえだ希望都市宣言」を今定例会に提案いたしました。
この宣言を契機として、認知症を自分ごととして捉え、正しく理解し、備え、誰もが暮らしやすいまちとなるよう、さまざまな施策を推進してまいります。

◆健幸都市うえだの実現
健康づくり施策について申し上げます。
市民の健康意識の向上を図り、主体的な健康づくりを促進するための取組として、「健康づくりチャレンジポイントデジタル化事業」を実施してまいります。国の「新しい地方経済・生活環境創生交付金」を活用し、運動講座などの健康づくり事業に参加した皆さまにデジタルポイントを付与し、温泉券などとの交換を可能とします。これまでも紙製のポイントカードで実施しておりますが、デジタル化を図ることで、より幅広い世代の皆さまが利用しやすい制度を目指します。
さらに、地元企業や商工団体などと連携し、健康経営を推進するための人材育成や職場環境整備など、働く世代の健康増進に取り組むための関連予算を、今定例会に計上いたしました。人材確保や離職防止、若者や女性から選ばれる地域づくりなど、さまざまな波及効果が期待されることから、関係部局と連携を図り、健幸都市うえだの実現を目指してまいります。

◆中学校部活動地域展開
教育を巡るさまざまな課題がある中、喫緊の課題として「中学校部活動の地域展開」がございます。
これまで、上田市地域クラブ活動推進協議会で審議を重ね、今年4月には当市における地域展開の基本方針を定めた「上田市部活動地域展開推進計画」を策定したところです。また、推進体制の強化を図るため、今年度新たに学校教育課に「地域展開推進コーディネーター」を配置しました。
将来にわたって、子どもたちが主体的に選択し、多様な活動に参加できる機会を確保できるよう、令和8年度末を目途に、関係部局と連携して地域展開を進めてまいります。

提案説明はインターネットで動画・全文をご覧いただけます

■6月議会初日に提案した議案の概要
・条例案(6件)(制定1件、一部改正4件、廃止1件)
上田市市民ICT推進センター条例制定についてほか
・令和7年度補正予算案(1件)
一般会計(1件)
・事件決議案(8件)
認知症とともに生きるまち・うえだ希望都市宣言の制定についてほか
・報告案件(11件)
専決処分した上田市税条例の一部を改正する条例の承認についてほか

問合せ:行政管理課
【電話】23・5163