くらし 議会だより-9月伊那市議会定例会 一般質問(3)

■唐澤 千明(からさわ ちあき)
▽伊那市での在留外国人の現状について
問:安全・安心に生活するために必要な日本の制度・ルールなどわかりやすく説明することや、市内に住んでいる外国人への生活・就労支援を。
答:市長…日本語教育など外国人市民の皆さんが安心して生活や就労ができるよう関係機関、地域団体、企業などと連携し支援の充実を深める。

問:小・中学校の外国籍児童・生徒の人数とその支援は。
答:教育長…小学校で67人中学校で47人が在籍しており、伊那北小、伊那東小、東部中の3校には日本語指導教室を設置し必要な指導を行なっている。

問:日本の人口に占める外国人の比率は現在3%弱だが将来的には10%を超える可能性がある。外国人排除など外国人問題について考えを。
答:市長…多文化共生社会のまちづくりを目指している。お互いを尊重し、共に活躍できる社会の実現に向け今後も様々な事業を進めていく。

▽小学校での安全対策について
問:全国的にも増えている熊被害の対策は。
答:教育長…教職員による見廻り、状況により保護者に送迎を依頼する。伊那西小においては目撃情報が頻繁の場合はバスによる送りも実施。

問:大規模小学校には2台目のAEDが必要だが。
答:教育長…学校の規模や施設の状況などを加味しながら、レンタルを含め複数台の設置の必要性について検討する。

■池上 謙(いけがみ けん)
▽「伊那市合併20周年記念事業」について
問:伊那市誕生20周年として、多くの市民の皆様とともにこの節目の年をお祝いし、この街を次の世代へとつなげる契機とするため、様々な記念行事を行う必要があると思うが、記念事業等の実施時期や内容など計画のお考えは。
答:市長…合併20周年の節目を迎え、この20年間を振り返り、市民の皆様をはじめ市政の発展に貢献されてきた方々に感謝の意を表するため、来年度記念式典を計画している。記念事業等の具体的な内容はこれから検討する。

▽「天竜川上流治水事業促進に関する要望活動」について
問:国土交通省や財務省ならびに地元国会議員等に対して、来年度国家予算の確保に向けて、要望活動を実施したが、天竜川上流治水促進期成同盟会の会長を務める市長に、要望活動の経過報告をお願いしたい。
答:市長…要望活動は、各同盟会の正副会長で実施した。内容は「来年度当初予算の必要十分な予算を確保」、「変更された天竜川水系河川整備計画の着実な推進」、「新設ダムの治水増強検討調査を早期に進めること」など。国土交通省や財務省では、「全国的に高まる災害の不安に対して、新しい計画を立て前に進めたい」、「必要な事業は頑張って予算を確保する」などの回答があった。戸草ダムは、私も市長就任以来ライフワークとして前に進めて来たので、引き続き何回も要望を強く行っていく。

■原 一馬(はら かずま)
▽通学路の安全確保とインフラ整備、上の原幹線歩道設置の要望活動について
問:歩道設置に関する東部中学校アンケート結果を、どう受け止めたか。
答:市長…多くの生徒が歩道のない区間で危険を感じており、安全対策が必要である。車両の速度規制の対策も検討が必要。

問:危険な通学路が多い国道、県道、今後どの様に対応していくのか。
答:市長…伊那市通学路安全推進会議(県組織含む)で、危険箇所の合同点検、安全プログラムの見直しなど、改善へ向けて取り組んでいる。伊那建設事務所へ要望していく。

問:地元要望も強い国県道の危険箇所解消について、直近の見通しは。
答:建設部長…現在、見通し(対策)について県からは示されていない。

問:市の政策によって宅地分譲など順調に進んでいるが、インフラ整備が遅れている。人口増加地域についての市の考え方は。
答:市長…宅地化が進んだ地域は、地区の同意が得られれば、農業水路を蓋付きの側溝へ交換したり道路の幅員を広くするなどの対応を進めていく。

問:上の原幹線沿線に住宅建設が進む前に、歩道設置を。
答:市長…できるところを対応してきた。今後も可能な箇所があれば、当然検討していく。

問:市長への要望書と1646名の署名について。
答:市長…地域の皆さんの思いとしてこの要望書という形になり、地域の方ができるところを取り組んでいる。単なる要望書とは質が違うなという思いである。