- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県伊那市
- 広報紙名 : 市報いな 令和7年11月号
■野口 輝雄(のぐち てるお)
▽教育委員会の「市内小中学校の今後のあり方研究と検討」と将来展望について
問:
(1)今後の在り方を検討する上で、教育長が言われた「統廃合が先にありきではなく」の真意をお聞きしたい。
(2)今後の在り方研究の体制をどのようにしていくのか。
(3)研究指定校など、どのように研究を進めていくのか。
答:教育長…
(1)統合ありきではなく、小規模化する事のメリットの最大化を図り、デメリットの縮小を考えながら、小小・中中の連携による取り組みを進めていく。
(2)今後の小中学校の人口動向の推移を見極めながら、直ぐに実践できる事を含め、教育委員会事務局で検討課題の整理や検討案の基礎研究を進めている。基礎研究後は検討チームの立ち上げ、具体的検討案を作成し、審議会を設置して諮問し、最終案を決めていく。
(3)研究指定校については現在は未定である。
▽電気自動車購入補助金制度の創設で「伊那から減らそうCO2!!」に加速を
問:今こそ、電気自動車購入補助金制度の創設が伊那市では必要ではないか。
答:市長…伊那市は全国に先駆けて「伊那から減らそうCO2」を進めてきた、再生可能エネルギーによるCO2削減の目標値53%に向け多方面から進めているが、国の補助金は電気自動車を対象としておらず、単独では難しい。太陽光発電設備との併用や、充電スタンド増設と合わせて研究をしていきたい。
■髙橋 姿(たかはし すがた)
▽猪鹿熊といきる伊那市
問:西箕輪は工業地・住宅地・農地と他の自治体に接し、鳥獣防護柵設置が自治会単位では困難。鹿・猪・熊も激増している。農業者以外の公益性も踏まえ対策は。
答:市長…防護柵設置について市単独事業だけではなく国の事業の活用も検討いただきたい。電気柵使用の適正な周知も呼びかける。
問:熊の学習放獣の有効性を検証するための頭数把握を行わないのか。
答:市長…対策のための生態の把握は必要。調査は広域的に行う必要があり、長野県や大学にお願いしたい。
▽選挙インフラを変える時期では
問:ついに伊那市では期日前投票者数が当日投票者数を超えた。参院選挙は投票時間を短縮したが投票率への影響は。
答:選挙管理委員長…投票時間の短縮は投票率に影響はなかったと考える。
問:投票所やポスター掲示場の数等の今後の見直しは。
答:選挙管理委員長…該当する地区などの状況確認を進め、総合的に判断しながら見直しを進めていく。
▽相談支援専門員と「小1の壁」について
問:就学時期の相談支援は重要。困難なケースだけでも、小鳩園の計画相談を学齢期まで選択できないか。
答:市長…相談支援の地域移行を基本に、引継ぎを丁寧に行い、関係機関と連携して子どもと家庭を支援していく。
■三石 佳代(みついし かよ)
▽水資源のエネルギー化に向けた取り組みについて
問:総合計画「水資源のエネルギー化に向けた取組みの推進」詳細と小水力発電の進捗状況は。
答:市長…平成28年に伊那市二酸化炭素排出抑制計画を策定し木質バイオマス、小水力、屋根置太陽光発電等の普及に取り組んでいる。令和7年末目標4基に対して、美和土地改良区発電所(平成28年)、春富水力発電所(平成29年)の2基が現在稼働している。
問:河川など環境整備は永続的費用が必要。小水力発電導入で環境整備や整備費用の財源になる可能性もある。導入普及促進の取り組みはどうか。
答:市長…関係法令の許認可が必要で解決が難しい場合もあり、建設費の財源も課題。民間事業化の問合せに情報提供し、適切な設置をしてもらえるよう取り組んでいる。
▽歴史文化資源の保存・活用の基本理念に基づいた「まちづくり」について
問:地域資源を魅力的に伝え関心を高めることが必要。市民意識調査で神社仏閣への関心は37%と高い。坂下区を門前町に整備し核となる地域をつくれば全域の神社仏閣の可能性が大幅に広がる。坂下神社周辺整備についての見解はどうか。
答:市長…坂下区入舟、荒井区通り町、古町の一帯を保存活用重点地域に定めて看板建築に残る町並み保存活用に取組んでいく。新たに整備するのではなく、今ある歴史文化資源を大切にした「まちづくり」を進める。
