- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県伊那市
- 広報紙名 : 市報いな 令和7年11月号
福祉やボランティア活動を通して、相手を思う心を育むことを目的に、小学3年生から高校生を対象とした「夏チャレ」を3日間開催しました。
一日目の手話体験では、聴覚障害の方のお話をお聞きし、手話でのあいさつや自分の名前の表し方を学び、手話を身近に感じることができる貴重な機会となりました。
二日目のワンウェルフェア※では、「人と動物が仲良く暮らしていくためには?」をテーマに、保健所での動物保護の実態や、多頭飼育崩壊の現状について学びました。ボランティアグループのハッピーテールの方からは、不幸な猫を増やさないために行われる〝TNR(捕獲・不妊去勢・元の場所へ戻す)活動〞を紹介。「不妊去勢手術をした猫の耳の先をV字(左絵参照)にカットし、目印としているよ」というお話があり、興味深く聞き入る姿がありました。
三日目のフードドライブツアーでは、北川製菓、バロー伊那境店でのフードロス削減の活動を学びました。子ども達は、廃棄されてしまう食品の量に衝撃を受け、「規格外品を買う」「食べきれる量だけ盛る」といった普段の食生活を見直す機会となりました。
テーマごとに集まった仲間と一緒に、見る、聞く、触れる体験を通して得た学びが、それぞれの形で活きていくと嬉しいです。
※「ワンウェルフェア」とは「人・動物・環境」が一緒に幸せになれる社会を作ろうとする考え方です。
