- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県中野市
- 広報紙名 : 広報なかの 2025年10月号
■現地レポート 学校新聞特派員 中野平中学校
音楽姉妹都市 仙台市
▼宮城県仙台市
伊達政宗の城下町、杜の都として知られる仙台市は、多くの文学者や科学者を輩出した学都でもあります。名曲『荒城の月』を作詞した詩人、英文学者である土井晩翠のふるさとです。
8月5日・6日の2日間、中野平中学校3年生の春原未華子(すのはらみかこ)さん、小池駿平(こいけしゅんぺいさ)ん、塚田憲生(つかだけんせい)さんの3人が仙台市を訪れました。
◇五橋中学校と交流して 春原さん
五橋中学校に着くと、合唱部と吹奏楽部の皆さんが発表をしてくださいました。合唱部の発表では一人一人の声が大きく響き、一つ一つのハーモニーが合わさった時にとても感動しました。吹奏楽部の発表ではそれぞれの楽器が主人公となり音楽を作り上げていく迫力がものすごかったです。曲のクライマックスの瞬間には、音色の変化とアンサンブルの美しさが一体となって体中が音に包まれるような感覚で圧倒されました。
生徒会役員の皆さんから、生徒会や文化祭、部活の様子を聞きました。生徒会で誕生日の人をお祝いする企画を行っているそうで、全校生徒が仲良くなるきっかけにもなるし、お祝いしてもらった人も嬉しいだろうなと思いました。また、五橋中学校には「パイナポ君」というオリジナルキャラクターがいて、とても可愛い見た目をしていました。中野平中学校でも全校に親しめるキャラクターを作ってみたい!と思いました。他にも、中野平中学校にはない企画も多く、参考にしたいと思いました。
◇晩翠草堂訪問 小池さん
晩翠草堂は高いビル群が立ち並ぶ中にそこだけ時が止まったようにポツンと建てられていました。
土井晩翠さんは1871年に生まれ、晩翠草堂には78歳の時に住み始め、80歳で亡くなりました。僕は晩翠さんについてあまり知りませんでしたが、生涯でされたことを聞いてびっくりしました。まず有名なのは「荒城の月」を作詞したことです。「荒城の月」は音楽の授業で習ったので僕も知っていました。他にも310もの校歌を作詞したと聞き、本当に驚きました。
晩翠草堂の中には晩翠さんが作った詩や実際に使っていた下駄、当時のままの状態のベッドと枕などがありました。
晩翠草堂を見学し、晩翠さんはとても偉大で、愛されていたんだなと感じました。
◇荒浜小学校 塚田さん
荒浜小学校は2011年3月11日の東日本大震災による津波の被害にあった小学校で、そのままの状態で保管されています。
津波は2階まできたそうでベランダの柵は折れたり曲がったりしていました。廊下には、車やがれきが押し寄せた震災翌日の写真がほぼ実際の大きさで展示されていました。3階の教室の黒板には、当時の生徒たちのメッセージが書かれていました。「負けるな」や「立ち上がれ」、「ありがとう」の感謝の言葉などさまざまなメッセージが書かれていました。
最後に、当時体育館にあった時計を見ました。その時計は3時55分で止まっていて、その時間に津波が学校に到達したことがわかりました。
津波の被害にあって生き残った貴重な学校に行くことができ、震災の悲惨さを知ることができました。
問合せ:商工観光課
【電話】22-2111(内線259)