くらし やすらぎ園だより No.214(1)

~理念~
誰もが皆、自分らしく生きる為に、支え合う地域づくりを目指します

■小海町社会福祉協議会設立50周年/地域活動支援センター開所30周年 節目の年となりました
─お支えいただいた全ての皆様に心より感謝を申し上げます─
小海町社会福祉協議会 会長 嶋田一正

小海町社会福祉協議会は昭和49年9月に設立されました。昭和49年の日本はそれまで続いた高度経済成長の様々な矛盾とひずみが表面化した時代でありました。高度経済成長時代の「消費は美徳」から「節約こそ美徳」に国民の意識にも変化が生じ、高度経済成長から低成長時代に移る「曲がり角」の年でもありました。このような時代背景の中、小海町社会福祉協議会が設立され、当時の北牧産業会館を小海町福祉会館とし、そこを活動の拠点として、高齢者中心の介護、生活支援等を行う家庭奉仕員派遣事業と児童館の運営を開始いたしました。
事業開始直後には多くの紆余曲折があったことと思いますが、社協設立時の社会福祉活動の理念であった「物と心の調和のとれた温かい福祉社会をつくり、他人の喜びを自分の喜びに出来る思いやりの精神と皆の善意により、路上にも茶の間にも福祉をもたらすこと」を活動の基本とし、町民の皆様及び関係者の皆様のご理解とご協力を頂きながら、社会福祉サービスの充実に取り組んでまいりました。
次に地域活動支援センター「ひまわり」は平成6年4月に開所されました。当時、障がいを持った方々のために作業所をつくろうと、多くの関係機関の皆様が協議と準備を重ね、就労に必要な作業訓練と日中活動の場として、小海町共同作業所「ひまわり」が開所されました。
これまでの30年間、様々な変化がありましたが、幸せとは「仕事を持ち、収入を得て、苦楽を感じながら、家族・友人・大切な人と共に人生を送る。たとえ一人であっても、日々の暮らしが幸せだと感じられる。又、自分の存在価値が誰かの役に立っていると感じられる」そのような視点を持って、作業を提供してくださる企業の皆様及び町からのご支援を頂きながら、職員と利用者の垣根を取っ払って、日々支え合いながら活動してまいりました。
さて、小海町社協設立から50年、社会、経済の変化や新型コロナウイルス感染拡大等により、地域の福祉課題は多様化、複雑化し、様々な制度によって行われる社会福祉事業だけでは解決出来ない、制度の狭間となる福祉課題が顕在化してまいりました。地域福祉・介護保険・障がい者支援の3事業が小海町社協の柱でありますが、制度の狭間となる様々な課題に対処するため、新規事業にも積極的に取り組んでいます。小海町社協の理念は[誰もが皆自分らしく生きるために支え合う地域づくりを目指す]であります。職員一同時代の変化にあらがうことなく、常に「何が出来るのか」「何をなすべきなのか」を模索しつつ、福祉課題に真摯に向き合い、町民の皆様に信頼され、親しまれる社協でありますよう一丸となって努力を続け、小海町の住民福祉の向上に貢献してまいります。結びになりますが、「小海町社会福祉協議会」「地域活動支援センターひまわり」をお支え頂いた全ての皆様にあらためて心より感謝申し上げますとともに、これからも末永いご支援を賜りますようお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。

■小海町社会福祉協議会設立50周年/地域活動支援センター開所30周年 記念事業開催
11月17日(日)小海町社会福祉協議会設立50周年・地域活動支援センター開所30周年記念事業が小海町総合センターにおいて、ご来賓の方々をはじめ多くの町民の方の出席により、節目の年となる記念事業が盛大に開催されました。
記念行事として、川崎昭仁さんによるトークandライブを約1時間半ほど開催しました。川崎さんは、幼少の頃、原因不明の発熱により手足が麻痺し以後車イスでの生活を余儀なくされておりますが、自分自身の体の事や今まで生きてきた中での出来事を話題にトークと迫力のあるギター演奏を披露されました。
川崎さんの生き方は、障がいがあるとか無いとかではなく、一人の人間として自分の与えられた環境や状況の中で精一杯にこの瞬間を生きる事が大切で、その事に対して周りの人に関わっていただき今の自分があると話されました。
笑顔の中にも人としての本当の強さがあると実感しました。まさにこのことが、小海町社会福祉協議会の理念に合致する記念行事にふさわしい時間でありました。参加された多くの方々も同じ思いを感じられたのではないでしょうか。
最後に、地域活動支援センターひまわりの利用者さんと職員による、テーマソングと唱歌「ふるさと」を手話を交えて披露し記念事業を終了しました。
小海町社会福祉協議会は、これからも福祉サービスを必要としている方々に寄り添い業務を遂行して参りますので、引き続きご理解とご協力をお願いします。

■法人会員の皆様 社協会費を納入いただきありがとうございました
法人会員:29件
総額:445,000円
法人会員の皆様から貴重な社協会費を納入頂きました。地域福祉事業等に役立たせていただき、誰もが皆安心安全な地域づくりを目指し、食事サービス事業、介護予防事業、障がい者の余暇活動などに活用させていただきます。
(令和6年度法人会員会費納入実績については本紙をご覧ください)