- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県小海町
- 広報紙名 : 小海町公民館報 第556号
小海町公民館長 井出和利
新年あけましておめでとうございます。
昨年は新型コロナの問題がほぼ治まり、公民館事業として計画した文化・スポーツ事業がすべて実施できました。これら事業を推進していただいた分館役員、実行委員、関係スポー連盟、スポーツ推進委員、厚生体育部員の方々など多くの皆様に感謝申し上げます。各事業にご参加の町民の皆様には楽しんでいただきながら大いに盛り上げていただき、相互の親睦交流が深められたと思います。
さて、二〇一五年(平成二十七年)十月にオープンした小海町生涯学習センター北牧楽集館が、昨秋十年目に入りました。ご存知のようにこの楽集館は、町公民館としての機能の他に図書館、郷土資料館、トレーニングルームなどを併合した総合施設になっています。
小会議室などの各室では公民館登録グループの皆様が熱心に活動したり、図書館では閲覧や自習する人、親子連れで楽しそうに本を選んでいる様子、トレーニングルームで体力づくりに励む人の姿が見られます。多目的ホールでは集会や催し物が開かれ、体育館やグランドでは各種スポーツ団体の練習や試合、町のスポーツ大会などが行われています。交流室では子供たちが宿題のノートを広げたり、年輩の方々がお茶を飲みながら談笑しています。玄関奥のミニギャラリーには町に関係する人の作品を紹介しています。ある時、亡くなられた方の絵を展示させてもらったおり、娘さんが東京から来られ、感想ノートに「お母さん、個展が出来てよかったね」と書かれていました。
また、資料館の来館者名簿には近隣市町村のほか県外の人の記名があったり、図書館の貸出カードにも町外の方何名もの登録があります。このように町外からの来館者も少なからず見られます。
十年目を迎え、楽集館案内パンフレットにある「誰もが楽しく学び合い、集い、交流できる場所」としての機能が果たされてきたと思います。
いま社会状況は著しく変化し、超高齢少子化、人口減少で地域が衰退し、急速な情報機器の進展により広範囲な通信手段を得ましたが、かつてのような直接的な人の交流が薄れているといわれます。
そうした中、楽集館がその名のようにこれからも人々が楽しく集い、顔の見えるコミュニティ機関として親睦交流がはかられ、町民のつながりが築かれることを願ってやみません。
本年も町民の皆様とともに考え、力を合わせて公民館活動を進めていきたいと思います。
皆様のご健勝をお祈り申し上げつつ、新年のご挨拶とさせていただきます。