その他 アイラブ小海 私のひとりごと(241)

地域おこし協力隊 圓山佐登子

私は昨年、埼玉県川越市から小海町に移住し、地域おこし協力隊として「多文化共生の推進」に取り組んでいます。これまでアフリカや東南アジアで国際協力の仕事に携わり、帰国後は国内で在留外国人支援にも関わってきました。そうした経験を、この小海での活動にも活かしていきたいと考えています。
小海町には一八六名の外国人住民が暮らしており、国籍はベトナム、インドネシア、中国、スリランカ、カンボジア、タイなど多様です(令和六年六月時点)。農家や企業で働く方、家族と生活する方、日本に長く住む方、日本語があまり得意でない方など状況はさまざまですが、共通しているのは「小海で暮らしている」ということ。地域で安心して共に暮らせるよう、情報を届け、文化を共有し合う機会をつくることが私の役割です。
その一環として、北牧楽集館図書館では世界の国を特集し、関連図書を展示する企画を始めています。九月の直売所イベントではスリランカの方と一緒に料理を提供する予定で、十一月には小海町高原美術館で南部アフリカのアート展も開催します。今後も気軽に多文化を体験できる場を広げていきます。
さらに町役場では、外国人住民を対象に「多文化まちづくりアンケート」を実施する予定です。地域の声を集め、外国人も日本人も安心して暮らせる町を目指していきます。活動の様子はFacebookやInstagramでも発信していますので、ぜひご覧ください。
「私の国も取り上げてほしい!」「この国を知りたい!」というご意見があれば、ぜひお寄せください。館報でも外国人住民の声や活動の様子を紹介していきますので、どうぞご期待ください。