- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県小海町
- 広報紙名 : 小海町公民館報 第562号
「ワクチン成分をつくる蚕を廃校で生産KAICO国内で調達拡大」の記事を日本経済紙で目にした。
熊本県あさぎり町の廃校にて養蚕が開始され、地元企業が主体となって飼育を行っている。将来的には「障がい者の働く場所」として、拡大を目指しているという。明治時代「養蚕業」は国家産業であったが、第二次世界大戦や化学繊維の普及などにより衰退した。近年は蚕が作り出す有用なタンパク質が注目され、医薬品や化粧品、食品などの応用を目指す研究が進んでいる。九州大学発スタートアップのKAICO(福岡市)が養蚕の拡大に取り組み、豚用ワクチンの原材料となるタンパク質をつくる蚕の調達を二〇二八年には現在の五倍に拡大、ワクチンの量産も計画している。県内ではすでに駒ケ根市がこの計画に参加している。
宿渡地区は蔵や家並が養蚕業の最盛期を伺わせる佇まいだが、空家もみられる。KAICOの計画に乗るのも一計かと思われる。
