くらし みんなの楽集館

■今月の図書館
◆勾玉づくりで君も古代人!?
夏真っ盛りの8月12日、図書館夏休み子供教室にて『勾玉づくり』を開催、町内外の小学生や中学生7名と大人4名がご参加下さいました。『勾玉ってなに?いつ、何に使われたの?』など基本的な解説をしてから、いよいよ3種の紙やすりを使い滑石製の勾玉づくりがスタート。参加者は見本をしっかり観察し、削ってでた粉と格闘しながらも根気よく作業に没頭、2時間かけてピカピカな世界に一つの勾玉が完成、笑顔が溢れました。
今回、会場には2階郷土資料館に常設展示している玦状(けつじょう)耳飾り等の装飾品(中原遺跡出土)と、図書館から関連書籍を補助資料として展示。参加者に町の出土遺物を直に手に取ってもらうと、子供たちが目を輝かせ「昔の人はどうやって穴を開けたの?」など様々な質問が飛びだしました。自分で物を作りだす楽しみと共に、物作りに留まらず、勾玉の事や町の遺跡や遺物にも繋がる良い学びの機会となりました。

◆新刊ピックアップ
◇こうして絶滅種復活は現実になる 古代DNA研究とジュラシック・パーク効果 エリザベス・D・ジョーンズ
古代DNA研究の科学者達は、新分野としての問題に直面していた。一つ目は様々な汚染の問題、二つ目は技術的限界・進歩、三つ目はメディアや映画との関わり。映画「ジュラシック・パーク」が科学にどう影響を与え、古代DNA研究への期待と信用性はどう変化していったのか。専門用語も多いが、科学者達の赤裸々な発言が面白い。恐竜・科学者・DNAに興味が深まる一冊です。

◇浮世女房洒落日記 木内昇
時は江戸時代、神田の小間物屋を営む「お葛さん」が書いた旧暦1月から大晦日までの日記風小説が単行本として復刊しました。
節約しながら美味しい物や流行り物にも心が動く。季節の風習が生活に溶け込み、『日々の生活は乗り超えるんじゃない、やり過ごすんだ』とたくましく生きる市井の人々が、充実した注釈と共に生き生きと描かれています。秋の夜長、ちょうど大河ドラマで身近になった江戸の風俗に浸ってみませんか?

◆9月の企画コーナー
・撮る
・ともしび
・さすらっちゃう?!