健康 [毎日健康生活]健康づくり推進委員だより

■健康づくり推進委員とは?
長野県には、保健補導員等の名称で健康づくり運動をしている保健補導員会という組織が、各市町村にあります。長和町には、各地区から選出された77名の健康づくり推進委員さんがいらっしゃり、健康に関する意識を高め、地域に健康づくりの輪を広めることを目的に活動しています。
この健康づくり推進委員だよりを通じて、健康づくり推進委員の活動で学んだことや健康づくりに関する情報を皆様にお伝えします。

■8月8日(木)開催 第38回上小保健補導員等研究大会(東御市サンテラスホールにて)
「座りすぎ・座りっぱなしが病を生む」と題して、早稲田大学スポーツ科学学術院教授岡浩一朗氏による講演をがありました。講演では、30分以上続くような長時間の座りっぱなしを中断することで、食後血糖値、インスリン抵抗性、中性脂肪等の心血管代謝疾患のリスクの低下が期待できるとのお話があり、30分に1回3分程度姿勢を変える、立って少し動くことが望ましいとのことでした。椅子に座ったままやその場での足踏み、かかと上げ等、誰でも手軽に行える運動を学びました。
※座りすぎの悪影響を減らすための「こそトレ」については、本紙またはPDF版を参照してください。

■10月9日(水)開催 第50回長野県保健補導員等研究大会(塩尻市レザンホールにて)
「100歳まで健やかな胃腸を実現する胃と食~フレイルやガットフレイルをご存じですか?~と題して、京都府立医科大学大学院生体免疫栄養学講座教授 内藤裕二氏による講演がありました。

◇「日本人には和食よりも地中海食がいい?」
近い将来、スペインが日本を抜いて正解一の長寿国になると言われています。スペインではあまり肉を食べず、オリーブオイルや野菜類、果物を豊富に摂るという地中海食が食べられていて、この食事は認知症や老化を抑制するという研究結果が発表されました。地中海食により、酪酸産生菌が増え、腸内環境が変わることが理由として挙げられています。

◇「全ての病気は腸から始まる」
「ガットフレイル」というのは、胃腸の働きの虚弱化という意味で名付けた新しい考え方です。胃腸は食物を摂取し、栄養素に分解し、必要なものを吸収し、不要なものを体内から排泄するというのが一般的に知られている働きですが、この働き以外にも糖尿病や肥満、感染症やアレルギー、がんを予防する働きがあります。胃腸の健康は大切で、食べ物のほかにも様々なことで腸の健康を維持することが重要です。これは病気予防につながるだけでなく、将来的には若返ることもあるとのことでした。

◎講演はYoutubeでもご覧いただけますので、ぜひご覧ください。(本紙二次元コード参照)

問合せ:保健福祉課健康づくり係
【電話】68・3494