- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県長和町
- 広報紙名 : 広報ながわ 令和7年5月号
■古道を知り今そして未来へ 4年1ヶ月の活動を終えて
〔上野(うえの)琉花(るか)隊員〕
広報ながわをご覧になっている皆さま、こんにちは。長い冬が終わったかと思っていたら、春を通り越して既に暑さは夏のよう。この季節は特に体調に気を付けていきたいものですね。
さて、長和町の地域おこし協力隊に着任して早4年。3月末で無事に退任することができました。陰ながら本誌で応援してくださっていた沢山の皆さまや、この町で私を育ててくれた沢山の方々に感謝の気持ちを抱きながら、これからは自分の足でしっかりと立っていかねばというプレッシャーも同時に感じているところです。
ーこれからのことー
これからのことを少しお話すると、同期の依田と立ち上げた合同会社ナワメ社を軸に、長和町で暮らし働いていきたいと思っています。ナワメ社では、自分を含めた周りの人たちと楽しく豊かに生きていくために必要な、様々な環境を作っていくことを事業内容としているのですが、そのひとつが先日オープンした、和田宿場通りに構える「上海洋行」。もともと金物屋さんであった物件をナワメ社で購入し、改修を進めていました。
改修は業者さんに工事をお願いしましたが、軽微な作業はDIYで行い、沢山の方々が手伝ってくださいました。残置物の片付けから床・壁剥がし、ペンキ塗り、家具の組み立てなど、大変ではありますがコミュニケーションのきっかけにもなるのが、DIY作業の醍醐味です。
初めて内覧したときから「お店になったらいいな」と思っていた「上海洋行」では、ショップ/シェアハウス/宿泊の3つの機能が備わります。ショップはテナントとして2店舗が入居し(1店舗は依田が個人で古着屋を営みます)、シェアハウス・宿泊は「暮らしの体験」をテーマに、移住を考えている人や地域に関わりたい人が滞在できるように整えています。
「泊まって遊べる小規模複合施設」として、新しい文化をじっくりと育みながら、この場所が沢山の人々の旅の目的地となるよう、そしてこの場所で暮らしたいとやってくる人が増えるように、まずは頑張っていきたいと思っています。
「上海洋行」の詳細情報は、ぜひホームページやInstagramをチェックしてみてください。営業日に気軽に遊びに来てくださると嬉しいです。
〔依田(よだ)雛(ひな)隊員〕
みなさまこんにちは。依田です。
令和7年3月31日をもちまして、無事4年1ヶ月の任期満了を迎えることができました。令和6年春から役場に席を置かず、和田上町にある「清水屋」に会社の事務所を構えて在籍しておりましたので、任期を終えたからといって何か生活が変わることはないのですが、なんとなく少し寂しく感じている今日この頃です。
ー退任後これからの活動についてー
私の協力隊の活動ミッションは「移住定住促進を核とした情報発信」。主な活動内容は空き家バンクの運営補助、移住セミナー等イベントへの企画や参加、SNSを中心とした町や暮らしの情報発信などなど。最初は何もかも新鮮に思えた長和町の暮らしですが、4年経った今ではすっかり慣れて馴染んでしまいました。
退任後は3つの仕事をしながら、引き続き和田を拠点に活動していきます。
(1)自分たちの身のまわりを楽しくする会社「合同会社ナワメ社」
(2)上海洋行1階で営む「古着屋MIRROR(ミラー)」
(3)空き家を中心とした不動産仲介業「まわり不動産株式会社」
なかでも(2)「古着屋MIRROR」は4月20日(日)に和田上町でオープンした新事業で、地域外の若者が和田宿に足を運ぶきっかけの一つになれればと思っています。
古着屋を営む上海洋行は「小規模複合施設」ですので、古着屋の奥に喫茶店もあります。始めて来る方には少し入り辛いかもしれませんが、ぜひコーヒーでも飲みにいらしてください。
こうして4年1ヶ月という長い任期を終えることができたのは、紛れもなく応援してくださった皆様のおかげさまです。本当にありがとうございました。
これからは町民の一人として、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。