- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県原村
- 広報紙名 : 広報はら 2026年2月号
■人々を村へ、そして集落へ。
[小泉 肇隊員×熊田洋子隊員×平林壮太隊員]
◯顔を合わせるやりとり
平林:都市部の美術館では来館者と職員が顔を合わせて話すことなどほとんどないのですが、八ヶ岳美術館では地元の方に寄っていただき、「広報はらのコラム読んだよ」と声をかけていただけます。敷地内にあるブロンズ像を清掃する「ブロンズクリーニング」にも地域の方に参加してもらっています。本体に触れる貴重な機会ですし、自分がきれいにすると愛着も湧きますよね。
小泉:移住・定住促進活動をして3年目に入った昨年、「集落案内」を初めて行いました。原村への移住希望者は多いのですが、比較的新しい原山地区などに住まれる方が多い中で、古くからある集落にも目を向けてほしいと企画しました。村への移住を検討される方々と一緒に歩いて活用可能な家を案内し、周辺の集落の様子も見てもらいました。
◎小泉隊員が企画した「集落案内」。村への移住を検討している方々を対象に、集落での暮らし、空き家の様子、そこでの暮らしぶりなど、日常がイメージできるように案内した。
◯移住が村の活力に!
熊田:結婚活動支援で大きな壁だったのは「村に適齢期の女性がいない」ということです。最近の婚活イベントの例を挙げると、男性29人に対して女性が4人です。ここで育った女性の方々が進学や就職を機に村から離れ、そのまま帰ってこないという現状だと思います。都市部に比べて女性が活躍できる場が少ないことや、男女役割の考え方に差があるのかもしれません。
小泉:区長さんたちと話をしていると、人口減少そして役員の成り手不足という問題に直面され、「外から移住してもらう以外に成り立たない」ともおっしゃられます。私は地域おこし協力隊退任後は集落の古民家をもとにゲストハウスを開業したいと考えています。移住希望者にとって集落での暮らしが実体験できる場と同時に、ご近所の方々が気軽に寄っていただける場所にできたら、と考えています。
◎八ヶ岳美術館のブロンズクリーニング。水を流すだけでも特徴や魅力が見えてくるという。参加すると美術館に1年間無料で入館できる特典があるのをご存じですか?
◯美しく、健康なくらし
平林:村で初めて迎えた冬は、寒さと雪に驚きました。ある朝起きたら車が雪に埋まっていたのですが、まだ雪かきを用意していなかったため、風呂おけで車の周りの雪を除けて出勤したのは懐かしいです(笑)。
熊田:この村の景色がきれいだと思って移住してきましたが、毎日見ていてもやはりきれいだと感じます。食生活は変化して、ファストフードはほとんど摂らなくなりました。代わりにおいしい野菜をたくさん食べています。おかげで健診結果は全項目が移住前より良くなって、今回はオールAです!
◎熊田隊員が好きな村の風景。脱穀後の稲わらを組んだ「わらにょう」が立ち、空はどこまでも青く、そして広い。
