くらし 防災・減災2025 響け、地域の絆~原村消防団未来につなぐ安全と安心~
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- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県原村
- 広報紙名 : 広報はら 2025年9月号
地域の安全と安心を守る原村消防団。その活動は、火災や災害対応だけでなく、日々の訓練や地域住民との交流を通じて、絆を深める場ともなっています。原村消防団の活動の魅力や未来への期待を、団員の声を通じてご紹介します。
お話:篠原みえ子さん(原村消防団本部/ラッパ隊)
■団結して何かを達成する雰囲気が好き「ガッツ!」の気持ちで取り組んでいます
―篠原さんの入団のきっかけは?
篠原:実は、ずっとラッパ隊をやってみたかったんです。御柱祭も好きですし。迷っていたら先輩の女性団員さんが「やればいいじゃん!」と声をかけてくれて。
―小型ポンプ操法記録会に女性チームで出場されました。
篠原:今年初めて参加しました!操作方法も知りたいと思っていたので勉強のつもりで。走るのは若い皆さんにお願いして(笑)、私は後方の給水を担当しました。
―練習は大変でしたか?
篠原:操法は第二分団の方々が優しく指導してくださり、難しいというより楽しく、部活に入ったような感じで。団のルールや規律には安全のための理由があるので、それを学びながら活動できたのは充実していました。ただ練習の時、準備が整う前に水を送ってしまったことがありました。これは本当に危ないことで、ホースの先は大騒ぎになり、「水止めろ!」と言いながら、皆さんが手伝って止めてくれて…。基本動作をきちんと覚えないと危険だなと実感しましたね。練習不足で現場に出ることのリスクを強く感じた経験です。
◎6月、操法記録会には本部女性団員のチームを結成し出場。重いホースを担ぎ走る姿に声援が飛びました。
■消防団の活動は団員たちの後ろにいる多くの家族に支えられています
―ご家族は消防団について何かおっしゃっていますか?
篠原:練習のため家を空けることが増えたのですが、子どもたちには「私がやりたいことだから」と話して。夫もたくさん協力してくれて本当にありがたかったです。他の団員も、ご家族あってこその活動だと思いますし、皆さんには本当にご協力いただいています。
―出初式など、格好良いです。
篠原:こちらはラッパを吹くのに必死です(笑)。歩きながら吹くのは立って吹くより大変で、寒い冬はマウスピースも凍りそうですが、音が揃った瞬間の達成感は格別です。私は金管楽器の経験がありますが、そうでなくても参加できますし、吹けるようになるのは良い点だと思います。
―消防団活動のやりがいとは?
篠原:今回、操法記録会で「火点が倒れた!」という瞬間、皆が「ワーッ」と声をあげてくれたのが本当にうれしかったです。ラッパでも音色が揃って吹き終えた時の「やった!」という感じ。団結して何かに取り組む雰囲気が大好きです。
―興味を持った方にメッセージをお願いします。
篠原:消防団は「厳しい」と思う方もいるかもしれませんが、実際は皆さん優しく和気あいあいとしています。活動に応じて報酬もあります。地域貢献を考えている方、新しいことに挑戦したい方にはぜひおすすめです。男女問わず気軽に参加していただけるとうれしいです。
◎女性団員の皆さんは地域のラジオに出演するなどし、消防団の広報も担っています。
◎この地域でラッパ隊といえば祭りの花形。新入団員の中村陽菜さんも御柱祭での活躍を見て「やってみたい」と思ったのが入団のきっかけだそうです。
◎集団で活動することで生まれた連帯力が消防団の強さです。
◆原村消防団 団員募集中!
地域の安全にとって重要な存在である消防団には、村内に居住する18歳以上の方であれば、性別を問わず入団可能です。
「原村消防団では、安全第一を考え、練習過多を避けつつ必要な技術をしっかりと習得できる環境づくりに努めています。昨年度新築された第一分団中央屯所には女性用トイレを設置するなど、女性団員もより快適に活動できる環境へと変わってきています。地域の守り手として、あなたのご参加を心よりお待ちしています。お気軽にお問い合わせください。」
原村消防団 団長 小池 保寛
問合せ:原村消防室
【電話】79-2442