くらし 令和6年度 決算報告

令和6年度一般会計決算額は、歳入132億5,093万円歳出126億3,354万円となり、差引残額6億1,739万円は、令和7年度に繰り越されました。

■一般会計歳入
収入済額 132億5,093万円
昨年度と比べて、2億626万円、1.5%の減

■一般会計歳出
支出済額 126億3,354万円
昨年度と比べて、8,089万円、0.6%の減

■特別会計等決算
特定の事業を行うために、一般会計とは別に設けられた会計があり、特別会計の国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険と企業会計の水道事業、下水道事業の会計があります。それぞれの会計の決算をお知らせします。

◇特別会計

◇企業会計

◇町の基金 (一般会計)

◇町債の現在高

町債(地方債)の借入残高は、令和6年度末で103億1,693万円となっており、実質公債費比率は9.0%となりました。
なお、一般会計以外の会計の借入残高は、下水道事業など総額で79億3,721万円となっています。

■令和6年度の主な事業 振興計画の6つの柱に沿って説明します
(1)人のWa!が輝くまち
・2050年度までにCO2排出量を実質ゼロとするゼロカーボン達成に向けて、環境省の地域脱炭素移行・再エネ推進交付金重点対策加速化事業等を活用し、役場などの公共施設の屋根に太陽光パネル、北側駐車場にソーラーカーポートをPPA方式により、初期費用を低減し、整備しました。また、V2X・蓄電池のほか役場周辺の施設間を自営線でつなぎ、太陽光発電電力を融通できるMSPG(みのわサスティナブルエネルギーPG)を整備しました。

・SDGsの理念を実現するため、地域課題に対応しながら、経済・社会・環境の三側面を統合的に発展させるためのビジョン・施策・プロジェクトを明示するSDGs未来都市計画の策定に取り組み、内閣府より先進的な取組を行う自治体として令和7年7月にSDGs未来都市に選定されました。

(2)支え合い、健やかに心豊かに暮らせるまち
・包括的な支援体制を構築するため、福祉課内に新設した「生活相談室」を中心に多様な社会参加に向けた支援及び地域づくりを一体的に実施する重層的支援体制整備事業に取り組みました。

・物価高騰対策では、国や県の物価高騰重点支援給付金を給付しました。町独自としては、住民税非課税世帯の高齢者・障がい者等に対して、福祉灯油券を配布しました。また、生活困窮者への物資支援を生活困窮者支援事業により実施しました。

・高血圧の対策として取り組んでいる減塩チャレンジ事業では、引き続き、町民や町内事業所を対象に、推定食塩摂取量検査を実施し2,086人が検査を受けました。さらに、若い世代への減塩習慣の意識付けとして、3歳児健診対象の保護者に検査を実施しました。

(3)「家族になろう」といえるまち
・すべてのこどもが健やかに育ち、子育て家族が安心して子育てができる地域社会を実現するために、「箕輪町こども計画」を策定したほか、第2子以降の保育料無償化及び第1子保育料の軽減補助、出産祝金事業の継続実施、出生又は1歳の誕生日を迎える乳幼児を養育する保護者におむつ等の育児用品の購入費用の一部を助成する乳幼児おむつ用品購入助成事業、こどもの居場所拠点を2か所開設、こどもだれでも通園制度の試行事業、1歳以上の未就学児を家庭で保育する保護者に対して応援手当を支給する在宅保育応援手当、実費徴収となる給食副食費の負担軽減、入園・通園準備品の共通消耗品対応など、子育て家庭に対する経済的支援を行いました。

・保育園の空調設置、子育て支援センターの園庭・駐車場の整備、全園の照明LED化完了などの施設整備を行いました。

(4)産業が輝き、働く場所に恵まれたまち
・もみじ湖紅葉は、予約不要及び協力金不用の町民優待デーを設け、町外観光客の満足だけでなく町民の満足度向上に努めました。

・化学肥料を低減して栽培した農産物に関する町独自の「環境にやさしい農産物の認証制度」を開始。町が発行する認証シールを貼ってファームテラスみのわに出荷・販売を実施しています。この制度では出荷生産者に対して出荷手数料15%の補助を実施しており、環境にやさしい農業への転換を進めました。

・「箕輪町森林ビジョン」の実現のため、令和6年度からは毎年2~3地区を対象として「地区森林ビジョン」の策定を行っています。令和6年度は北小河内区と箕輪ダム周辺に位置する松島財産区有林を中心としたエリアで策定を行いました。これを機会として、松島財産区有林ではカラマツ林6haの森林整備が計画されました。

(5)住みやすい都市基盤をみんなでつくるまち
・道路パトロールをこまめに行い、舗装の剥がれなどの緊急対応の必要な個所の早期把握に努め、補修作業を実施しました。道路舗装補修工事では、各区の要望に基づき、側溝・水路等の補修工事を19か所、舗装工事を17路線で実施しました。

・社会資本整備総合交付金事業では、町道1号線(みのわテラス周辺)の測量設計・用地測量を実施、防災・安全社会資本整備総合交付金事業では、天竜川に架かる箕輪橋の断面修復工など補修工事他4橋の長寿命化修繕工事を実施しました。

・河川環境整備事業では準用河川である樅ノ木川(一の宮)の堆積土などの除去工事を行いました。

・みんなで育てる箕輪の森づくり事業に向けて、イベント広場周辺の法面にもみじを植栽するために60カ所の植栽準備を行いました。

(6)学び合い、共に育てるふるさとのまち
・町民体育館耐震改修リニューアル工事を着工し令和8年3月末完成予定の工事を進めています。

・給食食材の価格高騰による小中学校保護者の負担軽減として、小学生1食当たり45円、中学生1食当たり50円を補助しました。施設面では、町内全小中学校の照明のLED化を行いました。

・平和学習を推進する中で、原爆の悲惨さと平和の尊さを肌で感じる機会として広島平和学習を実施、事前学習や報告会を通じ参加者の交流や、現地での参加体験を町内で広めることができました。

・郷土博物館は、耐震改修リニューアル工事が完了し、令和6年9月にリニューアル開館しました。

・箕輪中学校の制服は、箕輪中学校制服検討委員会や子ども会議の意見等を大切に、半世紀振りに新制服となりました。

問合せ:企画振興課 財政係
【電話】79-3152(内線1154)