くらし 地域おこし協力隊だより

■尾上一生隊員
皆さんこんにちは。木工部の尾上一生です。木工制作の他、ベンガラ染めという染め物を上松町に広めて町内の娯楽をより充実させたいという想いがあり、7月から公民館でのベンガラ染め講座を開催しています。
ベンガラは、土から取れる酸化鉄の事で、使用する材料はすべて自然の物なので、人体にも地球にも無害でサステナブルな染め物です。
1回目の講座は、そんなベンガラの説明から始まり、ゴムを使って絞り染めをしました。
染め終わった手ぬぐいを並べて干してみると9名それぞれの模様がとても個性的で、見比べて楽しむことも出来ました。
2回目の講座では、技法を変えて開催しました。参加者は3名と少なく、活気に乏しい雰囲気になりました。何とか少しでも多くの町民にベンガラ染めに取り組んでもらいたいという想いがあるので、公民館の喫茶スペースにベンガラ染めのサンプル布を展示した什器を設置したり、ケーブルTVの取材対応、SNSでの発信など広報しています。
その活動が功を奏したのか、3回目の講座では11名の参加がありました。また、以前の参加者で親族を誘って来てくださった方もおられ、少しずつではありますがベンガラ染めが町内に浸透してきているなという印象を持ちました。これからも自分の技術研鑽をしつつ、町民の皆さんに楽しんで頂ける講座をどんどん開催していきたいと思います。ちょっとでも興味をお持ちの方は是非参加をご検討頂ければと思います。

■永澤馨隊員
お久しぶりです、木工部の永澤です。9月7日に山形村で行われた日用市朝マルシェというイベントに上松町PRと木工体験のブース出展をしてきました。
木工体験は「ヒノキの箸づくり」を行い、約20名の方に体験していただきました。大人も子供も楽しそうに体験されていて、木に触れる良いきっかけになったようでした。
また木工体験を交えることで、お話ししやすい雰囲気ができ、町の観光名所やイベント等、スムーズに上松のPRをすることができました。来場者さんからは「子供のころに赤沢へ行ったことがあり、また行ってみたくなった」「イベントやサウナにも行ってみたい」「上松技専の技能祭に行ってみたい」など町に関心を持っていただけたことが嬉しかったです。
今回の出展で見えた課題としては、お箸づくりは1度に体験できる人数が限られている上、体験時間が30~40分程かかるため、お待たせしてしまった点です。次回はより多くの方に体験していただけるよう、回転率も意識した木工体験を検討したいと思います。
また、11月2日、3日は協力隊が主体となって行うイベント「上松凱旋者」を開催します。今年は上松技専の「椅子展」との同時開催で、技専校とも協力して着々と準備を進めています。私は、机や看板などの備品製作の担当で、イベント後も有効活用できるデザインを意識し、良い製品製作をするために試行錯誤の日々です。全力で頑張りますので、上松凱旋者イベントにもぜひお越しください。