イベント 令和7年度 木祖村二十歳を祝う会

8月10日(日)、木祖村役場において村と公民館主催による「木祖村二十歳を祝う会」が挙行され、平成16年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた男性9名、女性13名、あわせて22名が大人の仲間入りをしました。

■式典の様子
式典には18名が参加し、村長、来賓の栗屋正一議会議長様、恩師代表の長谷川松実先生から祝福や激励の言葉をいただきました。
また、今年も村長をはじめ来賓の方々を交えて、一人ずつ近況報告や木祖村への思いを出し合う場としてスピーチを車座で行いました。久しぶりの同級生や恩師の先生方を前に緊張することもなく、真剣に耳を傾けて聞き入ることができた有意義な場となりました。

■二十歳の主張
2名の方に「二十歳の主張」を述べていただきました。

◇奥原空舞さん
私は3月に専門学校を卒業し、4月から新社会人として愛知県で自動車の制御装置を開発するエンジニアをしています。
主にバックドアの制御装置の開発を担当しています。制御装置は事故にも直結する重要なパーツであり責任の重さを感じながら日々仕事に励んでいます。まだまだ勉強の身ですが、一日でも早く人の役に立てれる製品を開発して一人前のエンジニアになりたいです。
また、生活面では一人暮らしも始めました。初めての一人暮らし、当初は「気楽だ」、「自由だ」とワクワクしていましたが、今住んでいる安城市は木祖村と違い周りは山でなくビルばかり、毎日満員電車に揺られ、仕事でクタクタになって帰宅する日々でまだまだ慣れないのが本音です。
これまで実家では家に帰れば温かいご飯やお風呂が当たり前のように用意されていて沢山甘えさせてもらったんだなと改めて親のありがたみを感じています。
20年間過ごした木祖村は山ばかりの田舎で何もなく、子供の頃は早く都会に出たいと思ってました。しかし、いざ自分が都会で生活し、外から木祖村を見るようになり、木祖村のスカッとした気持ちの良い気候も、木祖村の四季の景色も、周りから聞こえてくる小木曽弁もやっぱり自分は木祖村好きだなぁと感じます。
そんな故郷木祖村を離れての生活に寂しさも感じますが、これまで支えてくれた家族や友人、先生方、そして地域の皆さんに感謝をし、社会人として大きく成長した姿をお見せできるよう愛知県で精一杯頑張っていきたいと思います。
本日は私達のためにこのような場を設けていただき、誠にありがとうございました。

◇奥谷春流さん
本日は私たちのためにこのような素敵な会を開いて頂き、ありがとうございます。実行委員長のけーちゃんはじめ、実行委員のみんなもありがとう。皆さんのおかげで今日、久しぶりに木祖村にみんなが集まれた事、大変嬉しく思います。
私は現在、沖縄県石垣島で、ダイビングインストラクターとして働いております。木祖村と同じくらい自然豊かな場所です。その場所で、仕事に遊び、毎日充実した生活を送っています。
高校を卒業後、沖縄に飛び、沖縄本島の那覇で、ダイビングや筋トレ、栄養などについて2年間学びました。私はこれまで沖縄に行った事がありませんでした。その未知の土地は思ったより都会で驚きました。いざ、入学したはいいものの、普段使う言葉が違いすぎて理解出来ず、すごく戸惑いました。今となってはそれもいい思い出です。無事専門を卒業して、今年度からマレア・クリエイトに就職し、石垣島に配属されました。趣味を仕事にするを具現化したような仕事だと思います。毎日海に入って、3mくらいある大きいマンタを見たり、可愛いカメを見たり時にイルカに遭遇したりと、とっても楽しいです。ですが、人の命を預かるという重大な責任があります。いかに安全にダイビングし、楽しませるかがこれから先も続くインストラクター生活の課題になります。私なりに精一杯頑張ります。
沖縄に出てから、地元愛が更に増しました。専門学生時代には、年に4回くらい帰っていました。帰る度に「おかえり」と温かく迎えてくれる、こんな素敵な所はなかなか無いと思います。今年から帰れる回数は減ってしまいますが、年に1回この時だけは何があっても帰ります。
それは薮原祭りです。高校三年生の時、上獅子神風講社の特別社員として入社させてもらった時のあの喜びは今でも忘れません。3度もお父さんと親子獅子が出来たこと、社長の年に参加出来たこと、神風講最後の寄け合いで笛を吹けたこと、私の獅子舞で張り棒をやってもらえたこと、そして同級生とお祭りが出来ること、たくさんの大好きな思い出が薮原祭りにはあります。私は薮原祭りが大好きです。このお祭りがある地元が大好きです。年を重ねる毎にお祭りへの熱が増し続けています。沖縄に出て来てしまった為、練習はなかなか行けませんが、それでも帰った時には仲間に入れてもらえて、本当に素敵な村に生まれてこられて良かったなと心から思います。
最後に、今日まで私を見守ってくださった地域の皆さん、本当にありがとうございました。そして、たくましく育ててくれたお父さん、お母さんも本当にありがとう!いつまでも大好きだよ♡お父さんのように、仕事も楽しみ趣味も楽しむ、お母さんのように、強く優しい、そんな大人になります。これが私の20歳の主張です。