- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県白馬村
- 広報紙名 : 広報はくば 2025年11月号 Vol.590
白馬村では、今後10年間のまちづくりの基本的な方針を定める「第6次総合計画」の策定に取り組んでいます。
昨年度から今年度にかけて、アンケートや地区懇談会、ワークショップ等で村民の皆様のご意見を聴きながら、多様な委員で構成する計画審議会で意見を交わしてきました。
このたび、基本構想(案)を取りまとめましたので、皆さんにお知らせします。
◆〔基本理念〕共に生き、豊かさを育む。 支え合いと幸せがめぐる -Best Living Village-
白馬村の財産は、豊かな自然環境と、この地に住む私たち村民です。
豊富で良質な水資源や固有種・希少種も含めた生物多様性等の豊かな自然環境、雄大な山岳景観と里山の田園風景、そして白馬村民の暮らしの営みの中で育まれてきた歴史や文化、村民性は、白馬村の象徴となっています。自然と共に生きること、そして人々と共に生きることは、これまでも、これからも、白馬村民の大切な価値観です。自然環境の豊かさも、心の豊かさも、人とのつながりなどの社会的な豊かさも、経済的な豊かさも、みんなで育み、みんなで享受・共有することが、村民の幸せにつながります。
また、白馬村では、地域住民による共同作業や民宿文化が根付き、思いやり支え合う関係性や、白馬村を訪れる人々をあたたかく迎え入れるおもてなしの精神を大切にしてきました。さらに、昭和から平成、そして令和にかけて、人々の移動が活発・広範になり、国内外からの移住者や季節労働者も増加する中で、「村民の多様性」も白馬村の特徴となりつつあります。一方で、価値観の多様化等により地域の絆の希薄化や伝統・文化の継承が難しい状況も生じてきています。価値観や文化が違ってもお互いを理解・尊重し合い、対話と学び、寛容性も大切にしながら、移住者・来訪者にも地域の歴史や文化の理解を促し、支え合い共に生きることで感謝や幸せが循環する村を目指します。
変化が激しく未来の予想が難しい時代を迎えている今、この先の10年間を見据え、量よりも質を重視し、安定的でゆるやかな成長や持続可能な地域を次世代に受け継いでいくことが求められています。白馬村は、2023年(令和5年)に国連世界観光機関の「Best Tourism Villages」に選定され、観光的な側面から高い評価を受けました。さらに一歩進んで、村民一人ひとりが白馬村での暮らしを存分に楽しみながら、豊かで幸せに暮らし続けられる「Best Living Village」を実現することで、「白馬村に住み続けたい」と思う人や、「白馬村に帰ってきたい」と思う子どもたちを増やしていきます。
◆基本目標
◇しぜん
自然と共に生き、自然の豊かさを育む
◇ひと
人と共に生き、心の豊かさを育む
◇まち
安心して快適に暮らし、社会的な豊かさを育む
◇しごと
地域資源を活かし、経済的な豊かさを育む
