くらし 令和七年 年頭の挨拶
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- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県栄村
- 広報紙名 : 広報さかえ 令和7年1月号
栄村長 宮 川 幹 雄
新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、清々しく希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶びを申し上げます。日頃より村政にお寄せいただいているご支援とご協力に心から感謝を申し上げます。
昨年4月の村長選挙では、多くの村民の皆様のご支援をいただき、二期目の村長に就任し、あらためてその責任の重さを痛感しているところであります。引き続きどうかよろしくお願いします。
さて、今年は昭和100年、令和7年は、戦後80年を迎えます。この間、我が国は平和と繁栄の道を歩んでまいりましたが、世界に目を向けると、今なお紛争や対立が絶え間なく起こっています。ウクライナや中東情勢は緊迫化し、大統領が変わるアメリカの動きは、今後どうなっていくのか、ヨーロッパに於いても、近隣アジアでも政局は揺れ動いています。国際社会は正に新たな試練に直面しています。
国政も衆議院選挙が終わり、今年は参議院選挙が行われます。今後において、我が国もどうなっていくかの見定めも難しいところですが、このような時代だからこそ、私たちは改めて平和の尊さを認識し、この村の穏やかな暮らしを一致団結して守っていく気持ちが何よりも大事ではないかと思うところであります。
昨年元旦の能登半島地震、9月の豪雨災害など、人間の力では何とも抗う事の出来ない、地球のエネルギーをあらためて、感じさせられました。そうしたことからも、災害に強い村づくりを如何に進めるかは大きな課題です。集落周辺の里山の整備を進める事、道路、電線路、鳥獣被害防止対策、美的景観形成も含め、一体的に基幹的なライフラインの確保を図っていくことが大事です。秋山郷へ続く国道405号の整備促進、未供用区間の開通、孤立を防ぐ迂回路線としての鳥甲線改良計画を進めることや、長瀬地区の通称100年道路の整備にも継続して力を注いでいきます。
それから昨年、連続して起きた、凶悪な強盗事件は、私どもの地域においても、防犯体制に取り組む必要を余儀なくされるものでありました。防犯カメラを増やすなどと共に、警察と協力して、村内の防犯意識の醸成に努めていきます。犯罪者を寄せ付けない雰囲気を村中に醸し出していきたい思いでいます。
栄村診療所は、歯科医師が不在となっていましたが、昨年新たに梶谷医師の着任が決まり、内科診療、歯科診療共にさらに充実を期して村民の健康維持にあたっていきます。
また、昨年は大型の商業施設からも米が消える事態が起き、米の値段も高騰しましたが、継続して、稲作農家の安定収入を支援しながら、栄村農業がもっと元気になる施策を展開していきます。
また、新たな企業の立ち上げに必要な支援、村の活力につながるおもしろい村づくり、栄村観光の新たな体制づくりに本格的に取り組む覚悟で臨む思いでいます。子育て支援として学校給食の無償化を実現、移住定住対策は役場組織の連携をより強化します。社会福祉協議会や地域包括支援センターの活動が村民の皆さんに信頼されて、さらなる福祉対策、高齢者対策の展開につながるよう努めます。そして、令和8年度新設となる栄村義務教育学校は栄村の大いなる希望として、その開校に万全を尽くしたいと考えています。
年頭に当たり、私の今年にかける思いの一端を申し上げ、本年が明るく希望の持てる年となりますとともに、皆様のご健勝とご多幸を心から祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
令和7年 元旦