- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県美濃加茂市
- 広報紙名 : 広報minokamo 令和7年6月号
■新たな一歩を支える舞台が完成
先日、東中学校1年生の尾関萌衣(おぜきめい)さんがスケートボードの世界大会に日本代表として出場する報告を受けました。彼女は「目指すはオリンピックメダリスト」と意気込み、同世代の若者たちに夢と勇気を与えています。地域の企業や団体からも温かい応援が寄せられ、「美濃加茂市からオリンピック選手を」という期待が高まっています。
本市の歴史を振り返ると、東京オリンピックにはレスリングの渡辺保夫(わたなべやすお)選手、陸上800m走の藤本(ふじもと)(旧姓木崎(きざき))正子(まさこ)選手が出場し、1959年のトリノ・ユニバーシアードで渡辺国昭(わたなべくにあき)選手が入賞しました。こうした先人たちに続き、本市ではこれまで多くの陸上選手を全国、世界に輩出してきました。その背景には、陸上クラブをはじめ、地域の指導者や関係者の皆さまの熱心な人材育成の取り組みがあります。こうした地道な努力が今のスポーツ文化を育み、その思いを次世代へとつなぐ新たな舞台として陸上トラックが完成しました。
「走る」という動作は、あらゆるスポーツや運動、そして健康づくりの基本です。今回完成したトラックは、従来の土のグラウンドでは難しかったパラ競技の練習にも対応しており、芝生のフィールドやアーチェリー場とあわせて、多様な活動の場となっています。
競技者に限らず、健康づくりや体力向上を目指す多くの市民の皆さまにも、気軽に利用していただける場所となることを、心より願っています。