くらし 各務原市の環境状況

市では、環境基準(国が定めた行政上の政策目標値)を指針として、人の健康や生活に影響を及ぼす大気や河川、地下水、騒音などを監視、測定しています。
さらに、これらに加え、地下水などにおける有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)についても市と県が連携して測定を行っています。今回は、これらの結果をお知らせします。

●PFOS・PFOA
令和5年8月から、市と県が連携して地下水(井戸水)や河川・用水路などの有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の濃度を調査しています。令和6年度の地下水調査結果は、下図*のとおりです。県と市が設置した専門家会議の意見を踏まえ、今後も地下水などの継続的な監視を行っていきます。調査結果の詳細やPFOS・PFOAに関する情報は、市ウェブサイトをご確認ください。

▽令和6年度豊水期における各務原市PFOS/PFOAにかかる地下水調査結果
下図*は、県および市で行った次の(1)~(4)の地下水調査結果を基に作成したものです。メッシュ内にある井戸の水質調査結果の最高値により色分けしています。
(1):継続モニタリング調査(令和6年8月~10月)
(2):各務原市が行った観測井戸95か所における調査(令和6年8月~12月)
(3):(2)の調査の結果、国が定めた暫定目標値(PFOS・PFOA…50ng/L)を超過していることが新たに確認された井戸2本(岐阜基地内)の周辺井戸における調査(令和6年12月~令和7年1月)
(4):各務原市三井水源地の取水井戸における調査(令和6年4月~9月)
※岐阜基地内の2本の井戸の調査結果は、暫定目標値を超過した値(70ng/Lおよび74ng/L)でしたが、基地が位置を公表していないため、図に示しておりません。
※メッシュとは、地図を緯度と経度に基づいて、規則的な四角形の区画に分割したものです。メッシュデータは国土交通省の3次メッシュ1/10線分区画(100mメッシュ)を使用しています。

(*図は本紙をご覧ください)

▽河川・用水路の調査結果
令和6年9月~令和7年3月に、16地点を調査しました。15地点は暫定目標値(PFOS・PFOA…50ng/L)以下でした。朝日雨水幹線の測定値は83ng/L(令和7年2~3月時点)で、暫定目標値を超過していました。

●河川
環境基準が定められている市内の3つの河川(5地点)で測定を実施しました。全ての調査地点で、環境基準を達成しています(下表参照)。

▽河川水質測定結果(令和6年度)

●騒音
「航空機騒音」は、測定4地点のうち2地点で基準を超えています(下表参照)。

▽航空機騒音測定結果(令和6年度)

航空機騒音を除く「一般環境騒音」は、測定4地点で基準を達成。「道路に面する地域」の騒音測定を岐阜各務原線など計5路線で実施しました。95%のエリアで、昼夜ともに環境基準を達成しています。

●北清掃センター排ガス
令和6年度も国の基準値・自主基準値を、はるかに下回る数値となりました(下表参照)。今後も、循環型社会に適合した環境負荷の少ないごみ処理施設を目指します。

詳細:北清掃センター
【電話】058-384-3616

●硝酸性窒素・有機塩素化合物
(図は本紙をご覧ください)

(1)…硝酸性窒素基準値(10mg/L以下)超過地点
(2)…トリクロロエチレン基準値(0.01mg/L以下)超過地点
(3)…四塩化炭素基準値(0.002mg/L以下)超過地点

鵜沼の南部で、硝酸性窒素の基準を超える地点(1)があります。有機塩素化合物のトリクロロエチレンは鵜沼羽場町の1地点(2)、四塩化炭素は蘇原外山町の1地点(3)で基準を超えています。

●大気
二酸化硫黄、二酸化窒素、光化学オキシダント、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質(PM2.5)の大気汚染5物質の測定を、蘇原中央町で実施。光化学オキシダント以外の項目は、基準を達成しています。

▽大気汚染5物質(令和6年度)

▽大気中のダイオキシン類測定結果(令和6年度)
令和6年度の大気中のダイオキシン類の測定結果は、基準(0.6pg-TEQ/立方メートル以下)に対し、鵜沼市民サービスセンターは0.0069pg-TEQ/立方メートル、稲羽ふれあいセンターは0.0057pg-TEQ/立方メートルで、いずれも基準を達成しています。

詳細:環境政策課
【電話】058-383-4232