子育て 教育委員会だより

◆羽島郡地域クラブ設立(中学校部活動の地域展開)について
羽島郡二町教育委員会

(1)子どもの少子化に対応する。
(2)持続可能な形態を維持する。
(3)初心者でも楽しむことができる活動にする。
全国的に「部活動の地域展開」が叫ばれ、岐阜県も同様に地域展開を進めようと躍起になっています。羽島郡も上記の3つが大きな理由です。
一つ目は、少子化が進み、単独でチームを組むための人数が集まらない種目がでてきました。羽島郡もサッカーや野球といった競技人数が多い種目はすでに岐南中と笠松中が合同チームをつくって大会等に参加しています。まだ人数が足りている種目については、合同チームを形成していませんが、これから先は生徒数が少なくなることも視野に入れておくことで、そのときの中学生が活動できる場を保障したいと考えております。これは羽島郡に2つの中学校があるメリットをいかせる場になると考えています。
二つ目は、「羽島郡地域クラブ」は持続可能な活動でありたいです。「部活動」については、すべてが大変な活動ではなく、教育的意義が高い有効な活動です。したがいまして、未来の子どもたちにも、それに匹敵する活動の場を確保したいと考えています。ただし、「部活動」は学校の教師が顧問を務めることで運営されている活動です。担当された教師が専門的に勉強していたり、過去に経験していたりすると充実しやすいが、経験のない教師が担当されるとやはり負担です。また、その教師が転勤されると、その部活動を充実させることが難しくなるといったデメリットも生じます。羽島郡は地域クラブを指導する指導者を委嘱し、その地域クラブ活動の指導者としてクラブを支えてくださいます。そのため、持続可能な活動になり得るはずです。
三つ目は、中学校に入学して○○に「挑戦」してみたいと思う子どもたちがきっといると信じています。初めてスパイクを履いたり、ラケットを握ったりする生徒が、安心して活動することができるクラブです。高い競技性を目指す生徒は、民間のクラブの方がニーズに合っていることと思います。しかし、この「地域クラブ」は部活動の代替措置ともいえる活動の場ですから、初心者が遠慮することなく安心して活動することができるクラブにしていきます。
まずは、「地域クラブ」の概念をご理解いただいて、羽島郡の中学生を中心とする子どもたちが元気よく、仲間と共に楽しむ場を提供するための「羽島郡地域クラブ」でありたいと考えています。