くらし 核兵器廃絶平和都市宣言40周年 富士山のふもとから、平和を願う(1)

今年は、昭和60年11月の核兵器廃絶平和都市宣言から40周年となります。また、第二次世界大戦の終戦から80年を迎えます。
この節目の年に、改めて戦争を知り、平和について考えてみませんか。

■核兵器廃絶平和都市宣言
戦争の惨禍をなくし 世界の恒久平和を実現することは 全人類の願いであり 世界で初めての被爆体験を持つ日本国民の悲願である
しかしながら 核軍備拡大競争は 依然として進み 平和に対する 深刻な脅威と 戦争の危険は後退していない
富士市は 平和憲法のもとで 平和で明るい生活を享受するため 市民憲章を制定し 市民の行動原理として培ってきている
富士市民は 戦争をなくし 真の平和を実現するための努力を明らかにし 富士山のように 広く 美しく 高く たくましく 正しく生きることを悠久の理想として 非核三原則を遵守し すべての核兵器の廃絶を求めることを市民の総意とする平和都市を ここに宣言する
昭和60年11月19日
富士市

■核兵器廃絶平和都市宣言までのあゆみ
●昭和57年
◇3月
24日に、市議会本会議で「核兵器全面撤廃と軍縮に関する意見書」が全会一致で議決された

●昭和59年
◇6月
定例市議会において、公務員共闘会議から請願のあった平和都市宣言について審議し、不採択となる

●昭和60年
◇4月
市民のつどい実行委員会が平和都市宣言賛同人の獲得に着手し、夏には企業や町内会、老人会、婦人会などを通じて、署名活動が実施された

◇9月
5日に、非核平和都市宣言を求める富士市実行委員会によって行われた署名活動により、「核兵器廃絶平和都市宣言」採択の請願書(署名…約7万3000人)が提出され、満場一致で採択された

◇11月
5日に、「核兵器廃絶平和都市宣言」についての市議会会派代表者会議が開催された

◇11月
19日に、11月定例本会議で、市長提案による「核兵器廃絶平和都市宣言」が満場一致で議決された

■平和推進事業の紹介〜平和への願いを込めて〜
この40年間、平和について考えてもらうきっかけとなるよう、様々な取組を行ってきました。

●宣言塔やモニュメントなどの設置
市役所前や富士臨港線など、市内5か所に設置し、核兵器廃絶平和宣言都市を啓発。毎年11月には、市役所前の歩道橋に横断幕を設置

●平和都市宣言啓発用リーフレット
市内の戦争遺跡や核兵器廃絶平和都市宣言などを紹介し、平和を学ぶためのリーフレット「富士市と平和」を、市内の小学6年生に配布

●国際平和デー〜平和の鐘を鳴らそう〜
次世代を担う子どもたちと市長が、平和についてともに考え、核兵器のない平和な世界を願うイベントを開催

●-平和を考える-戦争の歴史をたどるMAP
令和2年に、核兵器廃絶平和都市宣言35周年を記念して、市内にある戦争遺跡を示した「-平和を考える-戦争の歴史をたどるMAP」を制作

●平和の灯り事業 ロゼシアター壁面ライトアップ
令和4年3月に、世界平和への願いを込めて、ロゼシアター北側壁面をウクライナ国旗色をイメージした青と黄色でライトアップ

●広報ふじ「戦争と平和」特集
毎年夏に、より多くの人に平和について考えてもらえるよう、広報ふじで「戦争と平和」特集を掲載