くらし 新年度のスタートにあたって
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- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県焼津市
- 広報紙名 : 広報やいづ 2025年4月1日号
焼津市長 中野(なかの)弘道(ひろみち)
新年度のスタートにあたり、今年度の当初予算における市政運営の基本的な考えを申し上げます。
市民の皆様が将来にわたって豊かに暮らし続けていくことができるまちを創るため、市政運営の目標である「共に拓く未来創り」を継承するとともに、まちづくりのビジョンとして、小さな「対話」を積み重ねることで、励まし支え合う社会を実現します。また、さまざまな財源確保により、市民サービスを向上させることで、安心感と幸福感を実感できる暮らしやすいまちとなり、転入者も増加する「好循環社会の実現」を目指します。
今年度は、本格的な人口減少時代を迎える中においても、持続可能なまちづくりの実現のため、「焼津ダイヤモンド構想」を発展させ再構築を進めている「焼津未来デザイン」の基本的な考えを踏まえて、次の6つの重点取り組みを強く進めてまいります。
1つ目は、子ども・子育て支援のグレードアップであります。
「ママ・パパになるなら焼津市~めざせ!子育て日本一!~」をキャッチフレーズに、子ども・子育て世帯に対し切れ目のない支援に取り組むとともに、子どもたちが心豊かに育ち、学び、いきいきと生活できるよう、きめ細やかな支援の一層の充実に取り組んでまいります。
2つ目は、健康・共生社会実現へのステップアップであります。
超高齢社会において、家族のつながりや地縁が希薄化する中、市民の誰もが、生きがいを持ち、共に支え合い、健康で笑顔あふれる豊かな暮らしを実現できるよう、地域包括ケアシステムの推進や重層的支援体制整備事業などのさらなる推進を図ってまいります。
3つ目は、地域経済のバージョンアップであります。
地域資源を活用した生産性の向上、水産業と観光業、商業などを組み合わせた産業振興の推進と企業進出への支援を行ってまいります。また、焼津の温泉と食の魅力を広く発信し、関係人口の拡大と地域経済の活性化につなげてまいります。
4つ目は、デジタル活用のブラッシュアップであります。
コロナ禍を経て、デジタル技術は目覚ましいスピードで進歩しております。人口減少、労働力不足が進む中、デジタル技術やデジタルデータをさらに活用し、より質の高い行政サービスの提供、地域経済の活性化、豊かで快適な新しい暮らしの実現に向け、デジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。
5つ目は、防災・減災対策のレベルアップであります。
能登半島地震以降も、全国各地で地震災害や風水害が発生し、近年、本市においても台風の接近や豪雨の発生による被害が生じております。激甚化・頻発化する自然災害に備え、ハード・ソフト両面から、地震・津波対策や流域治水対策を始めとする、さらなる防災・減災対策を進めてまいります。
6つ目は、部局を横断した課題解決力のパワーアップであります。
まず、今年度は、第6次焼津市総合計画第2期基本計画の最終年度であるため、第7次焼津市総合計画として、新たな基本計画の策定を進めてまいります。
総合計画を着実に実現するため、重要課題に対しては、引き続き部局を横断した「プロジェクトチーム」を設置し、課題解決に取り組むとともに、計画と予算、組織が連動する行政経営システムを運用して、データ分析に基づく政策形成、行政評価の取り組みを推進してまいります。
市民の皆様の御理解と御協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。