くらし 野生動物を知って対策しよう

近年、イノシシなどの野生鳥獣により、大切に育てた野菜が食い荒らされるなどの被害が発生しています。被害を減らすための有効な鳥獣対策をご紹介します。

■3つの野生鳥獣対策
鳥獣対策は、次の3つを組み合わせて行うことが重要です。
1.寄せ付けない(鳥獣の棲(す)みにくい環境づくり)
2.入らせない(侵入防止のための防護)
3.捕獲する(最終手段)
野生鳥獣は危険に対する感覚が優れているため、身の危険を感じる場所には近寄らない習性があります。鳥獣が好まない環境を作ることが大切です。

鳥獣対策の概念図

◇侵入防止のための防護
・適切な電気柵、囲いの設置(対象動物にあった設置、24時間使用できる状態)
・適切な電気柵、囲いの管理(漏電しないように草刈りを実施)

◇誰でもできる撃退方法
野生動物に遭遇しても何もせず見過ごすと、人間に馴れて頻繁に出没するようになります。被害を防止するため、地域ぐるみで対応しましょう。
例えば…家庭内にある道具や車のクラクションなどを鳴らして追い払う など

◇まずはできることから取り組もう
市では、猟友会に協力を要請し、有害鳥獣捕獲を行っていますが、これは最終手段です。まずは、各家庭、地域で「鳥獣が好まない環境づくり」に取り組みましょう。
・草刈りをする(隠れる場所を作らない)
・未収穫果樹や野菜、食品などを放置しない(安全なエサ場を作らない)
・犬の散歩などで人の出入りを多くする(安心して居られる場所にしない)

■春のクマにご注意ください
全国的なクマの出没増加に伴い、市内においてもクマの目撃情報が寄せられています。
その多くがカモシカなどの野生動物と考えられますが、静岡県内においてもクマが生息しておりますので、ハイキングなどで入山する際は十分にご注意ください。

◇クマに出会わないために
・山に入るときは、鈴やラジオ・笛を用意して自分の存在をアピールする
・山に入った際に出たごみなどは必ず持ち帰る
・活動が活発な早朝や夕方の入山を避ける
・雨風の強い日や沢沿いはクマが人間に気づきづらいので注意する

◇クマに出会ってしまったら
・落ち着いて音をたてず、反対側に逃げる
・距離が短い場合は、刺激しないように落ち着いて、背中を見せずに後ずさりする
・攻撃してきたら腹ばいになり、両手を首筋の後ろでしっかりと組み、両肘で顔を守る

問合せ:農林課
【電話】21-1147