くらし 防災コラム Vol.7

今回のテーマは「人はなぜ逃げないのか」です。
8月の熊本での大雨による土砂災害で、また人命が失われました。土砂災害警戒区域を多数抱える掛川市でも他人事ではありません。今回は避難指示等が出ていても何故避難しないのか、日本人の危機意識(特性)などから考えてみます。

■日本人の特性を理解し危機意識を高めましょう
日本は、地理的・文化的な要因から、他国と異なる歴史や社会的特性を持っています。これらの特性が、日本人の危機意識や行動パターンに影響を及ぼしています。

◇地理的要因
日本は四方を海に囲まれており、陸続きの国境を持つ他国と比べて、歴史的に侵略を受ける機会が少なかったとされています。この地理的な特徴が、日本人の危機意識に影響を与えている可能性があります。

◇文化的要因
日本は、農耕文化を基盤とした社会が長く続いており、地域で助け合いながら生活する「ムラ社会」の伝統があります。この文化は、自然と共存し、困ったときには誰かが助けてくれるという意識を育んできた一方で、自分自身で危機に備える意識が薄れがちになる側面も指摘されています。

これらの特性が影響して、日本人は、いざというときの危機意識や自分自身を守る意識が弱いといわれることがあります。自分の行動を客観的に振り返り、最悪の事態を想定して行動することが大切です。日頃から危機意識を高め、冷静な判断ができるよう備えをしておきましょう。

■担当からみなさんにお伝えしたいこと。
災害はいつ起きるか分かりません。そのため、日頃からの備えが重要です。まずは自宅や職場で必要な防災グッズ、食料を確認し、足りないものを補充しましょう。私は、バナナチップスやカップラーメンを常備しています。特に甘い物は、身体的にも精神的にもオススメです。
危機管理課危機政策係
永野 事務員

問合せ:危機管理課
【電話】21-1131