- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県下田市
- 広報紙名 : 広報しもだ 2025年8月号No.796
■萩市と吉田松陰先生
下田市に「吉田松陰寓寄処」や「踏海の朝」など、吉田松陰にまつわる史跡があるように、萩市にも多くの関連スポットが存在します。萩市では今なお多くの市民が吉田松陰を「松陰先生」と敬称をもって呼び、その精神を尊び、親しみを込めて接しています。
●[スポット1]松下村塾(しょうかそんじゅく)
嘉永7年(1854年)、下田に来航したアメリカ艦隊に密航を願い出るも叶わず、投獄された松陰先生は、その後萩に送還されました。そこで自ら主宰したのが、身分に関係なく誰もが学べる私塾「松下村塾」です。この塾からは、高杉晋作や伊藤博文をはじめとする幕末維新を代表する多くの人材が輩出されました。現在、松下村塾の建物は世界文化遺産に登録されており、当時の学びと志を今に伝えています。
●[スポット2]吉田松陰誕生地
松陰先生が生まれた場所は、萩市内の小高い山の中腹に位置し、当時の宅地跡が静かに残されています。近くには、下田での歴史的な出来事を象徴する、松陰先生と従者・金子重輔(かねこしげのすけ)の銅像が建立されています。また、この地からは萩市街地を一望できる絶景が広がり、歴史と自然の魅力を同時に味わうことができます。
●[スポット3]「松陰先生のことば」朗唱
萩市立明倫小学校では、吉田松陰先生が残した多くの格言を児童が朝礼時に朗唱する伝統があります。1年生から6年生まで、学期ごとに異なる格言を学び、卒業時には18の言葉が子どもたちの心に刻まれます。また、市内の新たな観光拠点「萩・明倫学舎」では、毎月第2・第4土曜日に、観光客向けの朗唱教室を開催しています。松陰先生の志に触れるひとときを、萩観光の締めくくりとしてぜひご体験ください。
問合せ先:企画課秘書広報係(河内庁舎2階)
【電話】22-2212