くらし 「終戦八十周年 下田の戦争展」によせて

実行委員　高橋　泰嗣

下田市は、今から三十年前の平成七年が終戦五十周年の節目であることから、同年八月に「平和のための戦争展」(以下「戦争展」)を開催しました。戦争の悲惨さ、平和の尊さを後世に伝えることを目的に、多くの市民の皆様のご協力により、数多くの貴重な文書やさまざまな遺品、写真等を展示できました。
令和七年は、終戦八十周年の年になります。世界の各地では、今なお戦争や紛争を起こし、続け、多くの尊い命が奪われています。亡くなった人を悼む人、被災し担架で運ばれる人、泣き叫ぶ子供、破壊され尽くされた街の映像や報道に、日々心が痛みます。
このたび、終戦八十周年事業の一つ「終戦八十周年下田の戦争展」を企画し、展示の計画を進めています。父は、旧陸軍軍人として従軍しました。その時携帯した「奉公袋」があります。その中には履歴書、写真、遺髪、勲章、記章、衛生法及救急法抜萃等が入っており、それも展示する予定です。
来場される皆様が、戦争の足跡を辿り、遺品等の展示を通じて戦争の悲惨さ、平和の尊さを実感し、後世に伝わる機会になることを願っています。