子育て こんにちは、教育長です

■実りを支える
「いやぁ、見事なコントロールでしたね」「素晴らしい肩をしてますね」「下半身を使った見事なバッティングでした」「ベンチからの声がありがたいんですよね」「バウンドがちょっと変わってしまったんですね」「迷わず走りましたね」「三塁コーチャーの素晴らしい判断でした」「初めての甲子園ですが落ち着いてますねぇ」「構えに余裕がありますよ」「よく鍛えられたチームですね」「『空振り三振!』でも○○くんも食らいついてよく粘りましたよ。次の打席が楽しみですね」「見事なバットコントロールでしたね」「彼の伝令はチームから絶大な信頼を得ているんですね」
夏の全国高校野球の解説者による数々のコメント(ことば)。40数試合の解説を務めるのは、野球の名門高校を卒業後、大学野球を経験したり、実業団の選手、監督の経歴を持ったりする方々です。かつて甲子園を沸かせた高校出身の方々も多く存在しています。勝ったチームにも負けたチームにも、好プレーにもエラーや三振凡打にも、その選手やチームの長所を見つめ、引き出し、みごとに的確なコメントをします。隣席のアナウンサーも、頷きながら解説者のコメントに重ね、称賛を増幅させるのです。選手にとっても、応援する家族にとってもうれしいコメント(ことば)です。
今、下田市ではすでにスポーツ祭が開幕。しずおか市町対抗駅伝も間近。文化・芸術の季節にもなります。子どもから学生、大人、年配の方々まで、様々な形で自分を表現する充実期到来です。特に子どもたちにとっては、その自己表現の舞台をきっかけに可能性を広げ飛躍できる楽しみな季節となります。そこにも指導者、監督、コーチ、家族の的確なコメント(ことば)が残ります。
高校球児は録画に残された解説者の心地よいコメントを繰り返し聞き、自信を得て次の人生を紡いでいることでしょう。子どもを見守る大人として、縦の糸でも横の糸でも一本でも心に紡いでいかれる言葉を子どもたちに残したいものです。