- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県御前崎市
- 広報紙名 : 広報おまえざき 令和7年9月号
■第25回全日本少年少女空手道選手権大会 小学3年生 形の部に出場
山本 悠人(やまもと はると)さん
第一小学校3年生の山本悠人さん(大山)が、4月29日に開かれた「第40回静岡県少年少女空手道選手権大会」で準優勝し、8月21日から24日にかけて東京都で開かれた「第25回全日本少年少女空手道選手権大会」小学3年生形の部へ出場した。
悠人さんは、県内中西部8か所に教室を構える「全日本空手道剛柔会正剛道場」の御前崎教室に所属し、週4回の稽古に励んでいる。
◇真面目さが生む強さ
悠人さんは、兄・彩人さんの影響で6歳から空手を始めた。「稽古が楽しい。努力することも好きです」と話す姿に、日々の真剣さが伝わってくる。わずか3年で全国大会への切符を手に入れた成長は目覚ましい。
指導者の鴨川直人さんは、「悠人は一言でいうと真面目。形は反復練習あるのみです。コツコツと稽古を重ねていることが上達の秘訣でしょう。日々の積み重ねが全国大会出場につながったのだと思います」と評価する。
自身の強みを「とめの強さ」と語る悠人さん。軸をぶらさないように足の裏でしっかりと床をとらえることを意識し、技のキレやスピードを高めるための稽古や体づくりにも余念がない。
◇世界で活躍する選手へ
形は、仮想の敵に対する攻撃技や防御技を一連の流れで演武し、その正確さやスピード、力強さなどを競う競技である。演武の前には一礼し、形名を宣言してから演武を始める。開始の礼から終了の礼までが採点対象となる。
小柄で元気はつらつとした悠人さんだが、演武を始める一礼の瞬間から目つきがグッと鋭くなり、場の空気を引き締める姿は、玄人さながら。その気迫は実際よりも体が大きく見えるほどである。
約200人が競う全国大会の結果は、惜しくも3回戦敗退となった。しかし、初めての大舞台で2勝を挙げたことは、大いに誇れる成果である。
「世界大会でメダルを獲得したい」と大きな目標を掲げる悠人さん。その成長から目が離せない。
◇PROFILE
やまもと はると(大山・9歳)
得意形は「セーパイ」と「ゲキサイダイイチ」。
稽古も試合も楽しいことばかりで、空手をやめたいと思ったことは一度もないというほど熱中して取り組んでいる。