くらし おまえざきのきらり輝く人

■第80回関東合唱コンクールで銀賞を受賞
掛川西高等学校音楽部
山口 愛可さん
河守 茉莉さん
戸塚 凜さん

掛川西高等学校音楽部が8月に開かれた「第80回関東合唱コンクール静岡県大会」高校部門Aで金賞を受賞し、9月20日に新潟県で開かれた「第80回関東合唱コンクール」に出場した。
同部には、1年生で市内出身の山口愛可さん(浜岡中学校卒業)、河守茉莉さん(佐倉一区)、戸塚凜さん(早苗町)が所属している。

◇17人の歌声が関東の舞台へ
中学時代、吹奏楽部に所属していた愛可さんと凜さん。二人とも歌うことが大好きで、合唱をやることが念願だった。一方で、初めて楽譜を読む茉莉さんは、「楽譜を読んだり覚えたりすることに苦戦しました」と半年間を振り返る。
同コンクールでは、課題曲と自由曲があり、1年生10人と2年生7人が所属する同部は、自由曲で「風のシンフォニー」を選択した。この曲は100人で歌うことを想定されたもので、17人で合唱するためには、全員が違うメロディーを歌う必要があるという。3人は「難易度は高かったですが、中学校行事の合唱コンクールでは歌わない曲だったのでとても楽しかったです」とそろって笑顔を見せる。
県内コンクールで、金賞常連校だという同部。その分、県大会でのプレッシャーは大きかったという。「関東大会に出場が決まったときは一安心した」と顔をほころばせる凜さん。
関東大会の高校部門Aには、26校が出場。愛可さんは「同じ志をもつ高校生がこれだけいるのかと感動しました。レベルの高い学校の合唱を聞けて学びが多かったです」と胸の高鳴りを話す。

◇青春の旋律を響かせる
3人の課題は「表現力」だという。合唱曲の良さを表情や発声の仕方、抑揚などで観客や審査員に伝えるため、トレーニングを積んでいる。
同部の次の目標は2月に開催されるコンクールで全国大会出場権を獲得すること。それに向け、部員全員が個人目標を立て、士気を高めている。同部の心地よいハーモニーをぜひ聴いてみてほしい。

◇PROFILE
・やまぐち あいか(浜岡中学校卒業・16歳・アルト)
緊張しやすい性格なため、舞台に立つときは眼鏡を外し、緊張を和らげている。
・かわもり まり(佐倉一区・16歳・ソプラノ)
あまり緊張しない性格。「私を見て」とアピールしながら歌っている。
・とつか りん(早苗町・16歳・ソプラノ)
ハーモニーを大切にし、周囲の人の音を聞きながら表情で表現しながら歌っている。