くらし 国際交流員アノンのあのね

■第25回 命を守る車
サインバイノー(こんにちは)!アノンです。
今年の8月、モンゴルの首都ウランバートル郊外・ソンギノハイルハン区に、日本から特別な贈り物が届きました。それは伊豆の国市から寄贈された消防ポンプ車と救急車です。
寄贈に合わせて、伊豆の国市の危機管理課の職員たちが現地に渡り、車両の操作方法や災害時の使い方を直接指導しました。真夏の強い日差しの下、モンゴルの消防隊員たちは真剣な表情でハンドルを握り、ホースを伸ばし、無線で連絡を取りながら訓練を重ねていました。
「日本の車両はとても丈夫で、細かい工夫がされている。これから地域の人々の命を守る大きな力になる」。そう語ったのは、ソンギノハイルハン区の消防責任者。普段は中古車両や限られた装備で対応している彼らにとって、この寄贈は大きな希望となりました。
指導をした市職員も「教えるだけでなく、逆にモンゴルの消防隊員たちの熱意に感動した。遠い国であっても、『命を守る』という思いは共通だと実感した」と振り返ります。
日本とモンゴル。距離は離れていても、人々の命を守りたいという思いはつながっています。2つの車両は両国の友情と信頼の象徴として、これからモンゴルのまちを駆け抜けていくことでしょう。それでは、バヤルタェ(さようなら)。

問合せ:協働まちづくり課
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