- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県長泉町
- 広報紙名 : 議会だより「みらいずみ」 2025年12月1日号
決算の審議は、前年度の事業成果をチェックし、未来の予算編成や政策の改善に生かすとても重要な作業です。
令和6年度は、町の財源確保に向けたふるさと納税推進事業や観光推進を図る下土狩駅周辺案内サイン整備、令和7年3月から全面開園した鮎壺公園整備などが進められました。予算の使い方、事業の進め方は適切か?本号でも町民の意見にしっかり耳を傾け、まちの未来につなげていきます。
■議会が注目「期待に見合う成果は出たか」
ふるさと納税推進事業費:683万円
長泉なめり駅東口駐輪場改良工事:925万円
下土狩駅周辺地区案内サイン整備工事:1,558万円
□議員が取材 People’s Voice きっと・ずっと・もっと
「まずはふるさと納税流出対策を」
まずはふるさと納税流出を減らす対策をし、返礼品にがんセンターの医療サービスを取り入れるなど様々な工夫をすることが必要だと思います。
(下土狩加藤さんご夫婦)
■駐輪場整備により新たに台数確保
長泉なめり駅東口駐輪可能台数:69台
長泉なめり駅東口駐輪場改良工事費:925万円
長泉なめり駅東口駐輪場の駐輪場区域外への駐輪を無くし、適切な維持管理に努めるため改修工事を実施した。
質疑Pick up!「大幅に改善」
問:工事後の駐輪場区画外への駐輪の状況は。
答:駐輪場区画外への駐輪が完全に無くなった訳ではないが、改良前の歩行通路への駐輪状況から見ると大幅に改善されていると認識している。
■町の魅力発信で財源確保を
令和6年度寄附件数:319件
ふるさと納税推進事業費:683万円
町の魅力発信及び財源の確保を図るため町内ゴルフ場及び桃沢野外活動センターの施設利用券をふるさと納税の返礼品に採用した。
質疑Pick up!「寄附件数の7割以上がゴルフ場」
問:ふるさと納税でゴルフ場での寄附額が多いとのことだが、返礼品別の金額は。
答:全体で319件の寄附があり、三島ゴルフ倶楽部利用券が130件・769万円、富士エースゴルフ倶楽部利用券が115件・594万円、桃沢野外活動センター宿泊券が5件・18万円、福寿猫が2件・2万5,000円、夢見猫4件・8万円、長泉ブランド認定品詰め合わせが32件・36万円、返礼品なしが31件・63万2,000円であった。
□議員が取材 People’s Voice きっと・ずっと・もっと
「町に寄与してもらえる返礼品を」
ふるさと納税で町に入るはずの税が他の市町に流れて町の税収が減っているのは残念です。これにより行政サービスが低下するか心配です。もっと長泉町に寄与してもらえる返礼品を探してもらいたい。
(本宿 野口さん親子)
■町民の悩み解決を支援
令和6年度相談件数:1,281件
福祉会館相談室移設工事:479万円
町民の様々な悩みや心配事などの相談に応じ、福祉ニーズとサービスを結ぶ支援体制として、民生委員・児童委員や他機関との連携を図りながら、総合的に相談業務を行う。
質疑Pick up!「あらゆる面での悩み相談で利用」
問:福祉会館相談室の利用用途は。
答:福祉総合相談事業、日常生活自立支援事業、生活困窮者自立相談事業など、様々な悩みや心配事などの相談で利用している。
□議員が取材 People’s Voice きっと・ずっと・もっと
「豊かで安心な生活を」
相談窓口を設けることで、少しでも助けが必要な方に支援の手が届いてほしいです。すべての人が豊かで安心な生活を送れる町になることを期待します。
(下土狩 遠藤さんご夫婦)
■案内サインの設置で観光を推進
令和6年度観光交流客数:約26万人
下土狩駅周辺地区案内サイン整備工事:1,558万円
来訪者を案内や誘導するためにJR御殿場線下土狩駅周辺地区に公共サインの整備を行った。
質疑Pick up!「以前より回遊性が増加」
問:案内サインの設置によるまちの状況の変化及び町民の声は。
答:下土狩駅広場や、鮎壺公園の整備に合わせ、三島駅北口から下土狩駅周辺、鮎壺公園等を案内する歩行者案内誘導サインやジオサイト誘導サインを設置したことで、来訪者から回遊性が増したという意見を伺っている。
■早めの診断で安全な暮らしを
令和6年度診断件数:12件
新耐震基準木造住宅耐震診断支援事業費:66万円
昭和56年6月1日から平成12年5月31日までに建築された木造住宅の、専門家による耐震診断に補助金を交付する事業。
質疑Pick up!「多くの住宅で倒壊の可能性があると診断」
問:新耐震基準木造住宅耐震診断支援事業の診断結果は。
答:新耐震基準の住宅に対する診断ではより正確な診断を目的とする精密診断法で2階を含む建物全体での評価としている。評点1.0未満が倒壊の可能性があると判断され、診断された12件中1.0以上が1件、倒壊の可能性が高いとされる0.7未満が5件であった。評点が高くない要因としては、多くの住宅で壁の配置バランスが悪いことや、開口部が大きく壁量の不足によるものだと推察している。
■新たに通用門設置で安全に登校
長泉小学校児童数(令和7年3月現在):1,042人
長泉小学校東側通用門設置工事:671万円
児童登下校時の長泉消防北交差点の混雑を緩和し、子どもたちの安全確保を図ることを目的に新たに学校東側に通用門を設置した。
質疑Pick up!「混雑緩和でより安全に登下校が可能に」
問:長泉小学校東側通用門設置工事をしたことによる効果は。
答:新たに学校の東側に通用門を設置したことで、南側歩道の混雑が緩和され、より安全に児童が登下校できるようになった。なお、町道から東側通用門までの歩道整備により生じた残地については、2年生と特別支援学級児童の学習用の畑として利用している。
□議員が取材 People’s Voice きっと・ずっと・もっと
「学校の安全面・利便性の向上を」
朝の登校班での登校で混雑が緩和されて、安全に通学出来るようになってよかったと思います。他の学校も安全面や利便性を高めていってほしいです。
(下土狩 星野さん親子)
